家族の想いを映像に残す「じぶん想庫」|在宅医療にも活用できるプライベート番組制作 最終更新日:2025/08/29

大切な家族への想いを映像で未来に残す――。プライベート番組制作サービス「じぶん想庫」は、人生の歩みや感謝の気持ちを丁寧なインタビューで引き出し、記録として保存します。在宅医療や介護の場面でも、家族に寄り添う心の支えとなる新しいかたちの映像サービスです。
想いを映像で残す「じぶん想庫」とは
— どんなサービスなんですか?
じぶんや家族の“想い”をカタチにして、映像で記録・保存する――。
そんなプライベート番組を制作するサービス「じぶん想庫(そうこ)」を、2025年9月ごろのスタートを目指して準備しています。
サービス名の「じぶん想庫」は、“じぶんの想いを大切にしまっておく倉庫”という意味を込めました。

— プライベート番組とは、どのようなものなのでしょうか?
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんね。
一般的に「番組」というと、スポーツ選手や芸能人など、“特別な人”が主人公のイメージが強いと思います。たくさんの人に見てもらうという点では、確かにそうした番組が効果的です。
でも今は、スマホやSNSの普及で、映像が身近になった時代です。
だからこそ、家族や友人、会社の仲間など、「想いを伝えたい相手」が明確にいるなら、その人のための“番組”があってもいい。
多くの人に届かなくても、たったひとりの心に深く届く映像――それが、私の考える「プライベート番組」です。
在宅医療とつながる“生きた記録”
— どんな番組ができあがるのでしょうか?
いちばん大切にしているのは、“想い”を記録し、未来に残すことです。
たとえば、自分が歩んできた人生のこと、家族への感謝、子どもに伝えておきたいメッセージ…。
誰にでも、心の中にしまっている“想い”がありますが、日常生活の中ではなかなか言葉にする機会がありません。
だからこそ、丁寧なインタビューを通じて引き出し、それを映像として残します。
“想い”は形がなく、時間が経つと少しずつ変わったり、忘れてしまうものです。
そして、人の命には限りがあり、その時が来てしまえば記録することはできません。
だから、「今」の気持ちを言葉にして残すこと。
それは未来の自分や大切な人への、何よりの贈り物になると信じています。

— 実際には、どんな構成ですか?
基本パッケージは、ミニドキュメンタリー映像とインタビュー映像で構成しています。
ご本人が依頼するのはもちろん、子どもやお孫さんからのプレゼントとしても喜ばれると思います。
たとえば、お母さんやおばあちゃんの場合。
家族みんなが大好きな料理を作っている様子を撮影しながら、
「どんな想いで作ってきたのか」
「印象に残っている食事は何か」
といったエピソードをインタビューで引き出します。
料理の手元や笑顔、語られる思い出を組み合わせ、10分前後の映像にまとめます。
出来上がった映像は、家族にとって宝物のような記録になると思います。
— 在宅医療や介護の現場でも活用できそうですね。
そうなんです。
病気や高齢で外出や活動が難しくなった方でも、日常の中にある「その人らしさ」を映像に残すことができます。
長年続けてきた趣味を楽しむ姿や、毎日の習慣、人生で大切にしてきた価値観…。
そういった一コマ一コマを記録することで、ご本人にとっても、ご家族にとっても、心の支えになる“生きた記録”になります。
在宅医療は「その人らしく生きる」ことを支える医療だと感じています。
だからこそ、その人らしさが表れる時間を記録したり想いを映像として残しておくことには、大きな意味があると思います。

体験から生まれた「想いを残す」使命
— なぜこのサービスを始めようと思ったんですか?
きっかけは、僕自身の体験です。
私は20年間、NHKのディレクターとして番組制作をしてきました。
自然番組「ダーウィンが来た!」では、小さなヨットに2か月寝泊まりしながら太平洋の孤島で独自の進化を遂げた鳥の子育てに密着。
「NHKスペシャル」では、人生初の乗馬でヒマラヤ山脈の急な山道を馬にしがみつきながら登り、巨大地震と火山噴火の可能性を探ったり…。
海外ロケが多く、帰国すれば荷物を自宅に放り込み、そのまま編集室にこもる毎日。
ワクワクの連続で充実していましたが、子どもたちと過ごす時間はほとんどありませんでした。

そんなある日、長男に真顔で「また来てね」と言われてしまったんです。
父親というより、出張帰りの来客のように(笑)。
その一言が胸に刺さり、「もっと家族と関われる生き方をしたい」と思い、長期出張の少ない地域放送局へ異動を希望しました。
しかし2024年9月、再び東京勤務となり単身赴任生活が始まった矢先、倒れてしまったんです。まさかの脳出血。まだ45歳でした。
救急搬送され、目覚めたときは集中治療室。全身チューブに繋がれ、動くことも話すこともできず、「このまま寝たきりになるのかな」と不安でいっぱいでした。
そんな中、ずっと頭にあったのは3人の子どもたちのこと。
大切にしてきた“つもり”でしたが、本当に伝わっていただろうか…。
このままだと、「お父さんって、いつもイライラしてた」「何を大切にしていたのかわからない」と思われてしまうかもしれない。
そのとき強く思ったんです。
「想いは、心の中にあるだけでは伝わらない。言葉にして、残しておく必要がある」と。
できることなら、その人の声や表情、話すときの間合いまでを、映像という形で。
この気づきが、「じぶん想庫」を立ち上げる出発点になりました。

— NHK時代のご経験も、このサービスに活かされているのでしょうか。
はい。番組作りの中で、一番緊張し、そして楽しみだったのが「インタビュー」です。
私にとって“いいインタビュー”とは、事実を確認するだけでなく、その人の「想い」に触れられたとき。
たとえば、「長男が生まれたとき」。
「○年○月に誕生した」という事実は調べればわかりますが、
「お腹の中で命が育つのをどんな気持ちで見ていたのか」
「初めて抱いたとき、どんな感情が湧いたのか」
こうした想いは、聞き手が丁寧に引き出さなければ、言葉にならず、記録にも残りません。
家族の間では恥ずかしくて話せないことも、第三者が聞くと素直に話せることがあります。
私たちには、その想いを自然に引き出すための技術と経験があります。
「じぶん想庫」は、ただの記録ではなく、想いを未来へ届けるお手伝いをする場所です。

— ご本人だけでなく、ご家族にとっても大切な記録になりそうですね。
そうですね。ご本人が語る想いは、残された家族にとっての宝物になります。
私自身、母を亡くしたあと、「母はどんな思いで子育てをしていたのだろう」と考えることが何度もありました。
だからこそ、元気なうちに、その人の声や表情、話し方まで残しておくことは、あとから大きな支えになります。
介護や看取りの時期は、家族も心が揺れて疲れてしまうこともあります。
でも、そんなとき映像を見返して、「こんなことを考えていたんだな」「こんなふうに笑っていたんだな」と思い出せるだけで、救われる瞬間があると思います。

— 最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
「じぶん想庫」は、テレビのように不特定多数に向けたものではありません。
たったひとりのために、たったひとつの物語を記録するサービスです。
台本も演出もなく、ただ丁寧に“聴き”、そして“残す”。
それが10年後、20年後に、大切な記憶になってくれると信じています。
もし「今の想い」を誰かに届けたいと思ったときがあれば、それが記録を始める一番いいタイミングです。
未来の自分や、大切な人に向けて――その想いをカタチに残すお手伝いをします。
株式会社じぶんメディア

MAIL:jibunnomedia@gmail.com
大窪たかひろ代表のプロフィール
経歴:
2005年 早稲田大学教育学部卒業
2005年 日本放送協会(NHK)
2025年 株式会社じぶんメディア設立(準備中)
2005年 早稲田大学教育学部卒業
2005年 日本放送協会(NHK)
2025年 株式会社じぶんメディア設立(準備中)
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