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あいの里アットホームクリニック 佐藤慎也事務長寄稿|札幌市・石狩市・当別町の訪問診療を支える 最終更新日:2026/07/30

あいの里アットホームクリニック 佐藤慎也事務長寄稿|札幌市・石狩市・当別町の訪問診療を支える
札幌市北区あいの里を拠点に、札幌市・石狩市・当別町の訪問診療と在宅医療を支える、あいの里アットホームクリニック。そこで事務長を務めているのが、社会福祉士の資格を持つ佐藤慎也さんです。大学卒業後は福祉分野ではなく、住宅設備機器や生活用品を扱う卸売会社に就職。営業職として培った要点をつかむ力や、周囲の専門家の力を借りながら課題を解決する経験は、現在のクリニック運営にも生かされています。佐藤慎也事務長が大切にするのは、「粉骨砕身」ではなく「ほどほどに」続けること。職員が無理をせず、それぞれの力を発揮できる仕組みをつくりながら、地域の患者さんが安心して自宅へ戻り、その人らしく暮らせる在宅医療を支えています。

札幌市・石狩市・当別町の訪問診療を支える、あいの里アットホームクリニック

あいの里アットホームクリニックで事務長をしております佐藤慎也と申します。
この度は、 ❏ 「厚別ホームケアクリニックのどか」さんの松本事務長 に続き、私も訪問診療クリニックの事務長とは?という観点から何かをお伝えできればと思います。
当院は札幌市の北端にあります「北区あいの里」エリアを中心に、札幌市全域に加えて、隣接する石狩市や当別町にて訪問診療を行っております。
あいの里アットホームクリニック

在宅医療を支える佐藤慎也事務長の信条は「ほどほどに」

明確に「事務長」として勤務するのは当院が初めてで今年で3年目となります。
一口に「事務長」といってもそれぞれ規模や人員配置などによって、その業務内容は千差万別かと思います。ただ共通する要素としては、(なし崩し的に)マルチタスク、(なぜか)忙しい、(気をつかう)人事管理、あたりでしょうか。もしかして私だけでしょうか(笑)
私の主な業務としては、
1. 連携室的な連携調整業務
2, 医事課的な診療報酬算定業務
3. 人事労務的な採用・勤怠管理・各種手続き
4. 経営企画的な動き
などです。
ただしこれら全てに100%で関わっているわけでは無く、人事労務や財務などにはアウトソーシングも活用しながら横断的に行っている感じです。
それぞれに頭の切り替えは必要ですが、狭く深くよりも広く浅くが性に合っているため、それなりになんとかなっているのでは・・・と思っています。
ある人から以前、「3割で渡しても9割で渡しても、結局7割で仕上げてくるタイプだよね」と言われたことがあります。
良くも悪くも、私の特性は「ほどほど」なのでしょう。完璧ではありませんが、そのバランス感覚が今の仕事には案外合っているのかもしれません。
あいの里アットホームクリニック

元営業マンが札幌市の訪問診療クリニック事務長になるまで

訪問診療の世界に飛び込んで、今年で9年目になります。
大学時代は特に明確にやりたいことがあったわけではなく、「おじいちゃん、おばあちゃんが好きだから」という程度の気持ちで福祉系の分野を学んでいました。卒業時には社会福祉士の受験資格を取得しましたが、最初に内定をいただいたことを理由に、福祉とはまったく関係のない会社へ何となく就職しました。
最初に勤めたのは、住宅設備機器や生活日用品などを扱う卸売会社です。ホームセンターで販売されているものは、ほとんど取り扱っているのではないかと思うほど商品数が多く、浅く広く物事に関わる自分の性格には合っていました。一方で、すべての商品について詳しく理解することは困難でした。
それでも仕事である以上、分からないなりに対応しなければなりません。その経験を通じて、物事の要点をつかむことや、上司、仕入れ先、メーカーなど、専門知識を持つ人の力をうまく借りることを学びました。
その後、衛生資材や機材を扱うメーカーへ営業職として転職。比較的規模が大きく、外資系企業の流れをくむ会社だったこともあり、前職とは企業風土が大きく異なっていました。
直行直帰が基本で、結果を出していれば細かく管理されることもありません。仕事のできる人にとっては、非常に働きやすい環境だったと思いますが、当時の私はその環境にうまく適応できず、営業という仕事にも楽しさややりがいを見いだせなくなっていました。
再び転職を考えていたときに見つけたのが、医療法人の訪問診療の同行事務の求人でした。「医療法人のことはよく分からないけれど、何となく安定していそうだ」という少々軽い気持ちで応募したところ、採用していただきました。
入職後は、訪問診療の基本から学び、レセプト業務を覚えました。当時は人手不足だったこともあり、比較的早い段階で拠点長も経験させていただきました。
営業職時代と比べると、自ら考え、主体的にやりがいを持って仕事に取り組めていたと思います。特に、人の役に立っていることを実感しやすく、社会に必要とされている仕事だと感じられたことが、大きな理由でした。
もちろん、良い面ばかりではありません。さまざまな葛藤や、業界のグレーな部分に直面することもありました。それでも、自分には訪問診療の仕事がうまく合っていたようで、現在まで続けられていることは、運が良かったとしか言いようがありません。
そじて、訪問診療に携わってから5年ほど経過した頃、ほかの医療機関も経験してみたいと考えるようになりました。環境を変えることで、医療業界についてさらに深く理解できるのではないかと思ったからです。
当初は、これまでの経験を活かせそうな病院の地域連携室なども選択肢として考えていましたが、前職で素人だった私に一から訪問診療を教えてくださった、師匠のような存在の方から声をかけていただきました。
その方は当時、あいの里アットホームクリニックで事務長を務めており、そのご縁から、2024年4月に同クリニックへ入職し、その後、事務長を引き継いで現在に至ります。
振り返ると、行き当たりばったりで、決して順風満帆な経歴ではありませんでした。それでも、営業職時代に身につけた「相手の話を聞くこと」「関係者の間を調整すること」「自分だけで抱えず、詳しい人に頼ること」は、形を変えながら現在の仕事にも活かされていると感じています。
あいの里アットホームクリニック

持続可能な在宅医療へ。「ほどほど」で続けられる仕組みづくり

畑違いから医療業界の片隅に飛び込んだ、さしたる志の無い一般人の感想として、「みんな頑張りすぎではないのか」と感じることがよくあります。もちろん仕事なので多少の頑張りは必要ですし、ましてや健康や生死に直結するため「ほどほど」が通用しない世界というのは理解しています。
ですが、「ほどほど」で足りる場面でも10割を求めることで、結果的に自身をすり減らしたり抱えきれずにパンクしたりということも珍しくないように思います。
ますます重要になる訪問診療を支える職員一人一人も、また重要な存在です。人手不足も相まって、担い手を確保できなければ地域医療が崩壊してしまいます。誰かの無理な頑張りによってではなく、「ほどほど」で継続できるような仕組みづくりを考えていきたいと思っています。「ほどほど」とは決して手を抜くことではなく、無理なく長く続けるための工夫だと私は考えています。
限られた人員で地域医療を支えていくためには、一人ひとりの頑張りだけに頼る体制には限界があります。業務の効率化や負担軽減を進めるうえで、AIの活用は避けて通れない課題だと考えています。
先日、札幌で開催された「第8回 日本在宅医療連合学会大会」に参加しました。会場では、急速に普及するAIを医療現場にどのように取り入れていくかについて、多くのヒントを得ることができました。
AI技術は日進月歩で進化しており、最新情報を追い続けるだけでも容易ではありません。まずは身近な業務や小さな取り組みから、段階的に導入していきたいと考えています。すでにAIを上手に活用されている医療機関の皆さまには、どのような業務に、どのような方法で取り入れているのか、ぜひご教示いただければ幸いです。
また、これは私自身の経験から感じていることですが、異業種からの人材を医療現場でもっと活用できるのではないかと考えています。
異なる業界や職種で経験を積んだ多様な人材が加わることで、ともすれば閉塞的になりやすい組織に新しい視点が生まれ、風通しが良くなることが期待できます。さらに、タスクシェアやタスクシフトを進めることで、医療職が本来の医療業務により集中できるようになり、無理を重ねるのではなく「ほどほどに頑張る」ことのできる職場環境も実現しやすくなると思います。
一方で、異業種からの人材を採用することは簡単ではありません。医療業界に対して心理的なハードルを感じる方が多いことに加え、実際の業務内容をイメージしにくいことや、必ずしも給与水準が高いとはいえないことなど、採用を進めるうえでの課題があります。
AIの活用と異業種人材の登用を組み合わせながら、限られた人員でも無理なく地域医療を支えられる体制を、少しずつつくっていきたいと考えています。
あいの里アットホームクリニック

札幌市・石狩市・当別町で幅広い訪問診療に対応

2022年4月より開業し今年で5年目を迎えることができました。
これを書くと途端に胡散臭くなるのですが、名前の通りアットホームなクリニックです(笑)
訪問エリアの問題やスケジュール調整が困難な場合などを除き、ご依頼いただいたケースをお断りすることはほとんどありません。ご自宅/施設も問いませんし、訪問頻度も病状とご希望を考慮して柔軟に対応しています。
ほぼ情報の無い方、慎重な対応を要する方、生活環境が整っていない方、今日の今日で訪問が必要な方、など大小様々な困難ケースがあると思いますが、可能な限りご対応いたします。
また、呼吸器と皮膚科の専門医が在籍していることも大きな特徴で、在宅では困難と思われるケースでもまずは一度ご相談をいただければと思います。
開業当初は職員数も少なく、受けられる範囲にも限りがありました。しかし5年目を迎えた今では、スタッフの数も増え少しずつではありますが対応できる幅が広がってきたように思います。
一つひとつのご相談に丁寧に向き合い、速やかなご返信と円滑な日程調整を心がけています。
また、時間外のご相談についても、すべて院内の職員が対応しています。日頃から患者さんの状況を把握している職員が対応するため、時間外であっても平時から途切れることなく、一貫した対応が可能です。
今後も体制の充実を図りながら、可能な限り一件でも多くのご相談にお応えしていきたいと考えています。
あいの里アットホームクリニック
訪問診療についてお気軽にお電話ください
あいの里アットホームクリニックでは、通院が困難な方を対象に、ご自宅へ伺う訪問診療を行っています。訪問診療は365日24時間対応。在宅での治療・医療機器の管理、処方、検査までおまかせください。
ケアマネージャー・医療関係の方・病院様から在宅医療をご希望・ご検討されている患者やご家族の方は、まずはお電話(011-299-9542)にてお気軽にご相談ください。

病院・訪問看護・薬局と連携し、地域の在宅医療を支える

同じような訪問診療クリニックはもちろんのこと、病院、訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所、薬局、医療機器メーカー、医薬品卸など、ありがたいことに様々な職種の様々な方とお話しする機会があります。
若くして独立されている方や、信念や志を持ち、行動力のある熱い方が多く「こりゃ真似できないな」といつも眩しく感じています。この熱い方々のおかげで当院の訪問診療が成り立っている部分も多大にあり、いつも大変感謝しております。
何となく訪問診療の世界へ飛び込み、色々なタイミングや縁に恵まれて今も仕事ができているだけで、大きな野望を掲げるタイプではありませんが、それでも訪問診療を入り口に様々な方の問題を解決できたり、その人らしい最期を迎えるお手伝いができるこの仕事には魅力とやりがいを感じています。
今後も熱い方々と協同しながら訪問診療の側面から地域医療を支えられればと思っています。
あいの里アットホームクリニック

札幌市周辺で求められる、これからの訪問診療と在宅医療

今後の訪問診療については今年度の診療報酬改定でも示されている通り、地域医療を支えるため、より一層の充実が求められています。
当院もその流れに遅れることのないよう、ハード/ソフト両面からアップデートをしていきます。まずは地域医療の受け皿として機能できるよう、外来診察の充実に向けて動きだしているところです。
とはいえ、制度や体制がどれだけ整っても、それを動かすのは結局のところ「人」です。だからこそ私たちは、誰か一人の無理な頑張りに頼るのではなく、職員それぞれが「ほどほど」に、しかし長く続けられる形で地域医療に関わっていける仕組みを、これからも模索していきたいと思っています。
地域にはまだまだ支援を必要としている方がたくさんいます。その受け皿として、私たちも少しずつ進化を続けながら、地域医療の一員として役割を果たしていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
塩野谷洋輔院長
塩野谷洋輔院長

元営業マンの事務長が描く、地域医療と在宅医療の未来

以前、地域の医療機関の方から、「あいの里アットホームクリニックができたおかげで、周辺の方々が病院から自宅へ帰れるようになった」と、感謝の言葉をいただいたことがあります。
私たちは小規模なクリニックですし、地域に与えられる影響はそれほど大きくないと思っていました。しかし、その言葉を聞いたとき、地域医療を担う責任に改めて身が引き締まると同時に、これまでの取り組みを誇らしく感じました。
「粉骨砕身」というほど、無理を重ねて頑張り続けることはできません。だからこそ、できる限りのことを、これからも「ほどほど」に継続していきたいと考えています。
誰かの骨を粉にし、身を砕くような働き方ではなく、支える側も無理なく働きながら、地域で暮らす一人ひとりがその人らしく過ごせる。そんな地域づくりのお手伝いができればと思っています。
訪問診療についてお気軽にお電話ください
あいの里アットホームクリニックでは、通院が困難な方を対象に、ご自宅へ伺う訪問診療を行っています。訪問診療は365日24時間対応。在宅での治療・医療機器の管理、処方、検査までおまかせください。
ケアマネージャー・医療関係の方・病院様から在宅医療をご希望・ご検討されている患者やご家族の方は、まずはお電話(011-299-9542)にてお気軽にご相談ください。

札幌市北区の訪問診療|あいの里アットホームクリニック

あいの里アットホームクリニック

お問い合わせ

〒002-8091 北海道札幌市北区南あいの里5丁目6番10号グランディール303号
TEL:011-299-9542/FAX:011-374-6921
WEB:https://ainosatoathome.com/

佐藤慎也事務長プロフィール|札幌市の訪問診療を支える社会福祉士

佐藤慎也事務長

経歴:

2013年 札幌学院大学卒
2013年 札幌市内の生活用品卸売業
2017年 清掃資材・機材メーカー(札幌営業所)
2018年 訪問診療メインの医療法人
2024年 あいの里アットホームクリニック
現在に至る

資格・学会:

社会福祉士
本企画「訪問診療クリニック事務長のリアル」では、在宅医療の現場を影日向となって支える事務長にスポットライトを当て、その役割や想い、日々の奮闘をお届けします。
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