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  5. 小林ひとみ代表インタビュー|るり訪問看護ステーションが支える精神科訪問看護と地域看護

小林ひとみ代表インタビュー|るり訪問看護ステーションが支える精神科訪問看護と地域看護 最終更新日:2026/04/22

るり訪問看護ステーションの小林ひとみ代表は、「困っている人の役に立ちたい」という想いを原点に看護の道へ進み、約23年間にわたり大学病院のオペ室で経験を積んできました。その後、自分らしく働き、人に寄り添う看護を実現したいという決意から、新たな一歩として訪問看護ステーションを設立。2024年2月、伊勢原市で開業したるり訪問看護ステーションでは、精神疾患訪問看護・障がい者訪問看護を軸に、伊勢原市・平塚市・秦野市の地域で、一人ひとりの暮らしに寄り添う支援を続けています。小林ひとみ代表の歩みと、地域で“共に生きる”訪問看護への想いを伺いました。

困っている人の役に立ちたい想いから、精神科訪問看護へつながる看護師の原点

— 小林さんが看護師を目指したきっかけを教えてください。

小林 私は家族性の貧血があり、高校生の頃から通院を続けていたのですが、当時通っていたクリニックで働く看護師の方が、点滴対応や診療補助だけでなく調剤にも関わっている姿を見て、「医療職として人を支える仕事」に強く惹かれたことが原点でした。
小林ひとみ代表
一時期は薬剤師を目指すことも考えたものの、自分にとって進学に必要となる化学が大きな壁であると感じて進路を見つめ直す中で、「人と関わることが好き」という気持ちや、「美容師の母、歯科技工士の父のように一生続けられる職を目指したい」という想いが、自分の中にある本質的な価値観だと気づくようになりました。
さらに、3歳年上の姉の影響で障がいのある方のボランティア活動に参加したり、NPO法人の研修に足を運んだりする経験を重ねる中で、「困っている人の役に立ちたい」という想いがより明確になり、介護福祉士にも関心を持ちましたが、最終的には専門性と自立性の両方を兼ね備えた職業として看護師という道を選びました。
高校1年生の時点で進路を固めてからは迷うことなく、奨学金制度が充実しており自宅から通学可能であった私立大学の看護学科へ進学することを決意しました。
小林ひとみ代表

— 学生時代に思い出深いエピソードはありますか?

小林 実習はどの領域も大変でしたが、実は学生の頃から精神科に進みたいという気持ちは一貫して持っていました。
実は当時、プライベートで悩みを抱えており、その葛藤や感情を実習記録に率直に書いて提出したところ、指導者の方から「ここまで自分の内面に向き合い、言語化できる人は精神科に向いている」「卒業後にこの病院で働かないか」と声をかけていただいたのです。
当時は大学から奨学金を受けていた関係で、卒業後は附属病院への就職が決まっていたためお断りせざるを得ませんでしたが、この言葉は強く心に残り、「いつか必ず精神科に関わりたい」という想いとして長く持ち続けることになりました。
附属病院にも精神科はありましたが、当時は開放病棟が中心であったため、より深く患者さんと関わる環境で精神看護に携わりたいという気持ちから配属を希望しませんでした。
大学時代

— 大学卒業後はどのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

小林 看護師として働くにあたり、「夜勤のない働き方をしたい」という思いから手術室(オペ室)への配属を希望しましたが、実際には夜勤の代わりに当直勤務があり、結果として2日間自宅に帰れないことも珍しくないなど、想像以上に厳しい環境でした。
当直中は仮眠室で先輩と隣り合わせに休むような状況もあり、精神的・身体的な負担の大きさを実感する日々でしたが、その中でも手術看護の専門性を高めながら経験を積み重ねていきました。
また、外来や病棟のサポートに入る機会もあり、分院を含めさまざまな現場を経験する中で、看護師としての基礎的な対応力や判断力を養うことができたと感じています。
結果として、約23年間にわたり手術室を中心に勤務を続ける中で、どのような状況でも冷静に対応する力や、チーム医療の中で役割を果たす重要性を学び、現在の精神疾患訪問看護や障がい者訪問看護の現場にもつながる土台を築くことができました。
オペ室時代

オペ室での23年間を経て見つけた、精神科訪問看護・障がい者訪問看護という新たな道

— オペ室勤務から訪問看護ステーションの設立に至ったきっかけは何だったのでしょうか?

小林 これまで子どもが大きくなるまでは大学病院で続けてほしいという夫の意向を汲んできましたが、子どもの成長をきっかけに、自分の生き方を見つめ直すようになり、自分のやりたいことを後回しにしていることへの違和感が大きくなっていきました。
安定した環境で働き続ける道もありましたが、「最期まで自分らしく働きたい」という理想は、このままでは実現できないと感じるようになりました。
さらに、本来は命を救う現場が、スタッフの自己犠牲の上に成り立っている現実や、人が倒れても変わらず回り続ける空気に、強い疑問を抱くようになり、「人を大切にできていない環境」に慣れていく自分にも違和感を覚え、23年間のキャリアを手放してでも、新しい挑戦に踏み出すなら今しかないと決意しました。
自分らしく、人を大切にしながら働き続ける人生を実現するために、訪問看護ステーションの設立という選択に至りました。
開設時のリーフレット等

— 訪問看護ステーションの設立に向けてどのように準備を進めていったのですか?

小林 私の姉が放課後デイサービスを立ち上げたため、立ち上げる様子や、運営のサポートをしたのですが、発達支援の現場で奮闘する姉の姿を見ているうちに、「看護師である自分に何ができるだろうか」と、学生時代から抱いていた精神科への想いが改めて強くなっていきました。
もちろん、私自身には精神科の臨床経験がなかったため不安もありましたが、「今から始めれば20年後には20年のキャリアになる」と前向きに捉え、「経験がないのであれば、経験のある人と組めばいい」という発想で、精神科での勤務経験がある浦野さんに声をかけ、訪問看護ステーションの立ち上げを具体的に進めていきました。
そこからの2年間は「助走期間」と位置づけ、訪問看護に関する勉強会や、病院外で活動する看護師のコミュニティに積極的に参加しながら、精神疾患訪問看護や障がい者訪問看護の実際を学び、「病院以外で医療者がどのような価値を提供できるのか」を徹底的に吸収していきました。
また、事業として成立させるために、必要な人員体制や資金計画、税理士の選定に至るまで、すべてをゴールから逆算して具体的に設計し、感覚ではなく戦略として準備を進めていきました。

伊勢原市で設立した「るり訪問看護ステーション」と精神科訪問看護への挑戦

— るり訪問看護ステーションの名前の由来を教えてください。

小林 るり訪問看護ステーションは、2024年2月に伊勢原市で設立し、精神疾患訪問看護・障がい者訪問看護をうけいれる事業所としてスタートしましたが、ステーション名については最後まで悩み抜いて決めた、特に思い入れの強い部分です。
当初は親しみやすい「すみれ」や、地域にちなんだ「大山・阿夫利」由来の案もありましたが、訪問看護ステーションとしての柔らかさや親しみやすさ、独自性とのバランスに悩み、最終的な決定には至りませんでした。
そうした中でふと思い浮かんだのが、私自身が以前から親しみを感じていた、伊勢原市にある日向薬師の薬師如来様の存在でした。
薬師如来は左手に薬壺を持ち、人々の病や苦しみを癒やす仏様として知られていますが、正式名称である「薬師瑠璃光如来」に含まれる「瑠璃」という言葉に着目し、ひらがなで「るり」と表現することで、やわらかさと親しみやすさ、そしてどこか可憐な印象を併せ持つ名前になるのではないかと考えました。
「地域で暮らす方々の心に寄り添い、安心と癒やしを届ける存在でありたい」という願いを込め、ロゴにもその想いを反映し、様々な花を受け止める手の形を取り入れることで、伊勢原市をはじめ平塚市・秦野市といった地域に根ざし、長く愛される訪問看護ステーションを目指しています。
るり訪問看護ステーション

— るり訪問看護ステーションはどのような理念を掲げているのでしょうか?

小林 るり訪問看護ステーションでは「共に生きる」という理念を掲げており、精神疾患訪問看護や障がい者訪問看護においては、利用者さんと長期的に関わることが前提となるため、一人ひとりの人生に深く寄り添う姿勢を何より大切にしています。
訪問看護は病院とは異なり、退院後の生活を支える現場であるため、数ヶ月単位ではなく、年単位で関わり続けるケースも多く、開業当初から継続して関わっている利用者さんもいらっしゃいます。
もちろん、最終的には自立し「卒業」していただくことも一つの目標ではありますが、それ以上に重要なのは、その方がその方らしく地域で生活を続けられることであり、再入院を防ぎながら安定した日常を維持していく支援こそが、私たちの役割だと考えています。
長期的に関わる中で、「この言葉が出たときは少し注意が必要だ」「この時期は体調を崩しやすい」といった、その方特有の変化や生活のリズムが見えてくるようになり、状態の悪化を未然に防ぐための関わりや、あえて一歩引いて見守る判断など、きめ細やかな対応が可能になります。
私たちは単に医療的な指示に従う存在ではなく、利用者さんの生活に寄り添いながら共に考え、共に歩む「地域のかかりつけ看護師」として、日常に根ざした支援を提供していきたいと考えています。

— るり訪問看護ステーションの立ち上げメンバーについて教えてください。

小林 るり訪問看護ステーションは、私と精神科看護の経験を持つ浦野さん、そして主人が紹介してくれた看護師の3名でスタートしました。
紹介で出会った看護師は、長野で訪問看護の経験を積んできた実力のある方でしたが、ご主人の転勤に伴ってこちらへ移住されたばかりで、「地域の特性を十分に理解していない状態では訪問看護は難しい」と感じ、一度は訪問看護の現場を離れて病院で勤務されていました。
慢性期医療や介護の現場に精通し、ケアマネジャーや相談員の資格を持つ主人が「彼女なら合うのではないか」とつないでくれたご縁をきっかけにお会いし、2回目の面談では浦野さんとともに、これからどのような精神疾患訪問看護・障がい者訪問看護を実現していきたいのかをまとめた資料をお見せしながら、率直に想いを伝えました。
当初は「精神科に対して少し苦手意識がある」と正直に話してくださり、過去の経験から慎重になっている様子もありましたが、対話を重ねる中で徐々に理解を深めていただき、最終的には「一緒にやりましょう」と仲間に加わってくださいました。
設立時
設立時(2024年2月)

— 開業後はどのような点に苦労されましたか?

小林 私は看護師としてのキャリア自体は長かったものの、精神疾患訪問看護の実務経験についてはゼロからのスタートだったため、開業当初は想像以上に試行錯誤の連続でした。
現場で直面する判断や関わり方について、自分のこれまでの経験だけでは対応しきれない場面も多く、そうした部分は精神科看護の経験が豊富なスタッフに支えてもらいながら、外部の専門看護師を招いた勉強会なども積極的に取り入れ、一つひとつ知識と実践力を積み上げていきました。
また、事業運営の面で特に苦労したのが営業活動であり、一般的な訪問看護のようにケアマネジャーを中心とした紹介ルートだけではなく、精神科に特化した訪問看護の場合は、相談支援事業所や障害者グループホームとの連携が重要な窓口となるため、「待っているだけでは依頼は来ない」という現実を強く実感しました。
そのため、地域で開催される交流会や勉強会に積極的に参加し、顔の見える関係づくりを地道に続けていく中で、少しずつ信頼関係が生まれ、現在では看護学生の実習受け入れや、近隣の訪問看護ステーションと合同での勉強会の開催など、地域に根ざした活動へと広がりを見せています。
開業から3年目、ようやく「るり訪問看護ステーション」が伊勢原市・平塚市・秦野市の地域の一員として認識され始めているという手応えを感じています。
小林ひとみ代表

伊勢原市・平塚市・秦野市で支える、精神科訪問看護・障がい者訪問看護の現場

— るり訪問看護ステーションの訪問エリアはどこまで対応していますか?

小林 現在は伊勢原市・平塚市・秦野市の3市を中心に、拠点から半径15km圏内を目安として精神疾患訪問看護・障がい者訪問看護を提供しています。
在籍しているスタッフは地元出身者だけでなく、平塚など近隣エリアから通っているメンバーもおり、当初からエリアを厳密に限定していたわけではありませんが、物件探しの中でご縁があった場所に拠点を構えたことをきっかけに、結果として現在のエリアを広くカバーする形になりました。
現在は特に平塚市からのご依頼が多い一方で、秦野市からのニーズも急速に高まっていることから、今後は秦野エリアにサテライト拠点を開設する予定です。
秦野を起点とすることで、中井町や大磯町、二宮町といった周辺地域への対応もよりスムーズになり、地域ごとのニーズに応じた柔軟な訪問体制を構築しながら、伊勢原の本拠点では引き続き需要の高い平塚エリアを強化していく方針です。
訪問に向かうところ

— 現在、るり訪問看護ステーションのスタッフは何名体制ですか?

小林 現在は私を含めて7名体制で運営しており、精神科看護の経験が豊富なスタッフもいれば、訪問診療など別の領域で経験を積んできたメンバーも在籍しているため、それぞれの強みを活かしながらチームとして支え合っています。
精神科未経験の方であっても、現場での実践や日々のサポートを通じて「精神科看護とは何か」を一緒に形にしていける環境を整えているため、新たに挑戦したい方にも安心して入ってきていただきたいと考えています。
年齢層としては40代後半から50代が中心となっており、私自身が「最期まで現役で働き続けたい」と考えているように、スタッフ一人ひとりにとっても10年後、20年後もやりがいを持って働き続けられる職場でありたいという想いがあります。
その一方で、組織として持続していくためには若い世代の力も不可欠であるため、今後は次世代の育成にも力を入れながら、長く地域に貢献できるステーションを目指していきたいと考えています。
メンバーにて

— るり訪問看護ステーションの特長を教えてください。

小林 当ステーションの大きな特徴は、全体の約9割以上を精神疾患訪問看護・障がい者訪問看護が占めている点にあり、特に障害者グループホームへの訪問支援が多いことが挙げられます。
精神科病院に入院されている方の中には、退院後も家族と同居することが難しかったり、一人暮らしに不安を抱えていたりと、「生活の場」が整わないことで地域復帰が進まないケースが少なくありません。
国としても「入院から地域へ」という流れを推進していますが、その受け皿となるグループホームや地域支援が十分に機能しなければ、退院が叶わず、結果として長期入院につながってしまうという課題があります。
そうした中で私たちは、利用者さんが生活する場所を単なる「住まい」ではなく、「安心して自分らしく過ごせる場」として支えられるよう、日々の体調管理や精神面のケアを通じて寄り添い続けています。
家族のように近い存在でありながら、専門職としての客観的な視点を持ち、一人ひとりの人生に伴走していくことこそが、地域における精神科訪問看護の役割であり、るり訪問看護ステーションが大切にしている支援の在り方です。
パンフレット等

— 訪問看護にはどのようなやりがいがあるのでしょうか?

小林 訪問看護のやりがいは、利用者さんとの関係性の「長さ」と「深さ」にあると感じており、利用者さんと長く関わる中で、「あなたに来てほしい」と言っていただける瞬間は、看護師として何よりの喜びです。
また、支援は「就労継続支援」といった枠にとどまるものではなく、その人らしい社会とのつながり方まで支えていきたいと考えています。
実際に、強い痛みで外出が難しい利用者さんに対し、作品をマルシェやイベントで販売する取り組みを行い、現在はオンラインでの販売にもつながっています。
自宅にいながら社会と関わり、自分の価値を実感できる形をつくることの実現に向けて、今後は看護の枠を超えた「暮らしと仕事」の支援も広げていきたいと考えています。
利用者さんの「やりたい」という気持ちに寄り添い、共に歩むことが、私たちの目指す訪問看護のかたちです。
利用者さんが制作した作品
利用者さんが制作した作品

精神科病院での経験を活かし、自分らしい障がい者訪問看護を実現するまで

— ここで、るり訪問看護ステーションで働く看護師の浦野さんにもお話を伺います。浦野さんの看護師としての経歴を教えてください。

浦野 私は大学病院の手術室で約10年間勤務していましたが、知人の医師のクリニックも手伝っていたため、月の休みが3日ほどという時期もありました。
当時は子どもも小さく、家族との時間がほとんど取れない生活に限界を感じていた中で、精神科に勤める友人から「一人ひとりと向き合える看護ができる」と勧められ、精神科病院へ転職し、約10年勤務しました。
最初は手術室とは対照的な時間の流れに戸惑い、後悔したこともありましたが、患者さんと関わる中で「相手に関心を持ち、しっかり話を聴く」という看護の原点に気づくことができました。
浦野亮管理者

— 「るり訪問看護ステーション」へ転職したきっかけは何だったのでしょうか?

浦野 精神科病院で働く中で、退院後に社会へ戻った患者さんが環境に馴染めず、再び入院してしまうケースを数多く目にしました。
「在宅で継続的に医療的なフォローができれば、その人らしい生活を支えられるのではないか」と考えるようになった頃、「訪問看護を立ち上げたい」という想いを持つ小林と再会しました。
グループホームや就労支援の現場も見学させてもらい、不動産・就労・看護が連携するこの仕組みであれば、より実践的に社会復帰を支えられると感じ、「一緒にやっていきたい」と決意しました。

— 実際に働いてみてどうでしたか?

浦野 訪問看護は病院のように大人数で関わる体制とは異なり、少人数で一人ひとりの利用者さんと深く向き合うため、その分責任の重さや難しさも感じます。時には精神的に負担の大きい場面もありますが、その分、利用者さんとの距離は非常に近くなり、関係性の深さを実感できる仕事です。
印象的だったのは、生活保護を受けていた利用者さんが自立を果たされたケースで、社会復帰を支えたいという自分の想いが形になった瞬間は、震えるほど嬉しく感じました。
スタッフ同士の関係性が良く、一人ひとりが丁寧に利用者さんと向き合っている点も、当ステーションの大きな魅力です。精神科未経験のスタッフも多いですが、その分、一つひとつの関わりに真摯に向き合う姿勢が、利用者さんへの深い敬意につながっていると感じています。
また、現在は私自身、スケジュール管理など運営面にも携わっており、スタッフが安心してケアに集中できる環境を整えることにもやりがいを感じています。
夜勤がない働き方に変わったことで、家族との時間や自分の時間も大切にできるようになり、自然豊かな環境の中でリフレッシュしながら働ける点も、訪問看護の魅力の一つだと思います。
利用者さんが制作されたワッペン
利用者さんが制作されたワッペン

地域でその人らしく暮らすために──精神科訪問看護にできる伴走支援とは

— るり訪問看護ステーションではどのような方に入職してほしいと考えていますか?

小林 当ステーションでは、組織のさらなる成長に向けて新しい仲間を募集しており、現場のバランスを踏まえ、男性看護師の方にもぜひ加わっていただきたいと考えています。
精神科訪問看護に関心がある方はもちろん、将来的にマネジメントや管理職に挑戦したい方など、前向きに成長していきたい方と一緒に働けたら嬉しいです。性別を問わず、長く腰を据えて働きたい方を歓迎しています。
精神科訪問看護で大切なのは、「正しさを押し付けないこと」と「待てること」ですので、例えば服薬指示があっても、その人の生活に合わせて無理なく続けられる方法を一緒に考えることが重要です。
「医療に人を合わせる」のではなく、「その人の生活に寄り添う医療」が私たちの看護の本質です。
一人ひとりと向き合いながら答えを見つけていくこの仕事は、マニュアルはありませんが、人と深く関わる看護の魅力を、ぜひ一緒に感じていただけたら嬉しいです。
満開の桜とともに

— るり訪問看護ステーションの待遇や福利厚生について教えてください。

小林 スタッフには何よりも心にゆとりを持って働いてほしいという想いから、基本的に直行直帰を可能としており、訪問スケジュールの調整ができていれば中抜けも認めているため、育児中の看護師でも家庭と両立しながら無理なく働ける環境が整っています。
精神科訪問看護という特性上オンコール対応はありますが、介護保険の看取りのような深夜の実働はほとんどなく、電話やメールでの対応が中心となるため、プライベートの予定も立てやすく、生活の質は高く保ちやすい働き方です。
また、「人を癒やす仕事だからこそ、自分自身も癒やされることが大切」という考えのもと、エステの資格を持つスタッフによるボディケアや施術を受けられる環境も整えています。
給与面についても、経験や役割に見合った還元を重視し、業界内でも高水準の設定としており、訪問件数に応じたインセンティブは年2回の賞与として支給しているため、日々の頑張りがしっかりと形になる仕組みです。
さらに、副業も積極的に支援しており、「看護師として働きながら自分のサロンを持ちたい」といった希望があれば、サテライト拠点のスペースを活用することも可能です。
訪問看護だけにとどまらず、自費看護やサロン事業、就労支援など新たな事業の柱を育てていくことで、スタッフの努力がそのまま組織と個人の豊かさにつながる環境づくりを目指しています。
オフィス内に咲いているお花

るり訪問看護ステーションが描く未来|伊勢原市から広げる精神科訪問看護の可能性

— るり訪問看護ステーションの今後の目標についても教えてください。

小林 現場で働くスタッフにしっかりと還元しながら事業を持続させていくために、まずは年商1億円の達成を目標に掲げています。現在はパートを含めて7名、常勤換算で約4名体制ですが、この目標を実現するためには、常勤10名規模への拡大が必要だと考えています。
その第一歩として、設立3年目となる今年は新たに常勤看護師を2名採用する予定で、一気に規模を拡大するのではなく、一人ひとりと丁寧に向き合いながら、組織としての質を高めていきたいと考えています。
また今後の私の動きとして、現場を支えながらも徐々にオーナーとしての役割を強化し、サテライトの統括や新規事業の展開に注力できる体制づくりも進めていく予定です。
5年後、10年後を見据え、「この地域にるり訪問看護ステーションがあってよかった」と思っていただける存在であり続けるために、経営者としての舵取りにも一層力を入れていきたいと考えています。
年商1億円の達成を目指して

— 精神科の訪問看護にどのような課題があると感じていますか?

小林 精神科訪問看護はまだ認知度が低く、地域を回っていても「訪問介護のことですか?」と聞かれたり、「お年寄りをご紹介しましょうか」と言われたりすることが少なくありません。
ケアマネジャーを介さず、精神科に特化した訪問看護という存在そのものが、まだ十分に理解されていないと感じています。しかし実際には、外からは分かりにくくても、日常生活の中で大きな負担や生きづらさを抱えている方は多くいらっしゃいます。
だからこそ、今関わっている利用者さんや地域の関係機関とのご縁を大切にしながら、一つひとつ信頼を積み重ね、精神科訪問看護の価値を広げていきたいと思っています。

— 小林さんが将来的に叶えたい夢はありますか?

小林 私の最終的な夢は、世界中に友人をつくり、拠点を持たずに各地を旅しながら暮らすことで、これから出会う大切な人たちに、会いたい時に会いに行き、その土地で自分にできる仕事をしながら過ごせたら、これ以上に幸せなことはないと感じています。
私はこれまで培ってきた看護の経験、とりわけメンタルケアや対話の力は、言葉や文化を越えて通用するものだと信じています。
心が沈んでいる人に寄り添い、その人が前を向くきっかけをつくることは、「看護」という枠を超えた、人としての根源的な営みだと思うからです。その夢を実現するためにも、るり訪問看護ステーションを、私が不在でも地域を支え続けられる強い組織へと育てていく必要があります。
仲間を増やし、信頼を広げ、自分がオーナーとして自由に動ける基盤をつくることは、私自身の夢であると同時に、スタッフ一人ひとりが「こんな自由な働き方もできるんだ」と希望を持てる未来につながると考えています。
場所に縛られず、好きな場所で、好きな人のために働く、そんな軽やかな生き方を目指しながら、これからも目の前の一人ひとりと丁寧に向き合っていきたいです。
小林ひとみ代表

— 訪問看護に興味を持っている看護師さんへのメッセージをお願いいします。

小林 私は3年前、23年間勤めた大学病院を離れましたが、今は心から「あの時の決断は間違っていなかった」と感じています。もちろん、経営者としても訪問看護師としても大変なことは多くありますが、自分で考え、自分で選択しながら進んでいく日々には、確かな手応えと楽しさがあります。
もし今、日々の業務に追われながら、自分の看護や生き方に迷いを感じているのであれば、ぜひ一度るり訪問看護ステーションを知っていただきたいです。
私たちの仕事は、利用者さんの生活に深く入り込み、対話を重ねながら関係性を築いていく「アート」のような側面があり、大学病院のような最先端の設備はありませんが、その分、人としてのコミュニケーション力は大きく磨かれます。
また、夜勤のない規則正しい生活の中で、「自分はどう生きたいのか」「どんな働き方をしたいのか」と向き合う時間を持てるのも、この仕事の魅力の一つです。
「看護師はこうあるべき」という固定観念にとらわれず、もっと自由に、もっと自分らしく、その力をこの地域で発揮してみませんか。共に悩み、笑い、成長できる仲間に出会えることを、心から楽しみにしています。
小林ひとみ代表

— 最後に地域住民の方にメッセージをお願いします。

小林 「精神科の訪問看護」と聞くと、少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、「心の不調」は誰にとっても身近なものですので、もっと気軽に頼れる存在でありたいと考えています。
例えば、地域の幼稚園や保育園と連携して子育て中の保護者をサポートしたり、地域の集いの場でマルシェを開催したりと、日常の中で自然に関わる機会を増やしていきたいと思っています。
「最近少し心が疲れているかも」「誰に相談したらいいかわからない」といったときに、「るりに聞いてみよう」と思い出してもらえる、地域の保健室のような存在を目指しています。
保険診療はもちろん、必要に応じて自費での相談にも対応し、制度にとらわれず、目の前の困っている方に寄り添うことを大切にしています。
伊勢原の街が、誰もが安心して「心の相談」ができる、より優しく、生きやすい場所になるように、これからも地域の皆さまと共に歩んでいきたいと思っていますので、ちょっとした悩みでもお気軽にご相談ください。
おうちde医療 in 立川 に出演!

るり訪問看護ステーションの概要と特徴|伊勢原市・平塚市・秦野市の訪問看護拠点

るり訪問看護ステーションの概要と特徴|伊勢原市・平塚市・秦野市の訪問看護拠点

ご利用者へ

訪問看護をご利用いただける方
訪問看護を利用できるのは、年齢症状を問わず、赤ちゃんからご高齢の方。病気や障がいがありながら自宅で生活している方含め、訪問看護を必要とするすべての方が対象となります。
高齢者の場合、内服管理や食事管理が必要な認知症の方や日常生活動作が低下している方が訪問看護を利用するケースがあります。
訪問看護を利用するには、主治医から訪問看護指示書を受ける必要があります。
まずは、受診している病院(医師・看護師・ソーシャルワーカー)やケアマネージャー、もしくは、当るり訪問看護にご相談ください。
サービス・提供内容
訪問看護のサービス内容には以下のものがあります
・健康状態の観察
・病状悪化の防止・回復
・療養生活の相談とアドバイス
・リハビリテーション
・褥瘡、点滴、注射などの医療処置
・痛みの軽減や服薬管理
・緊急時の対応
・主治医・ケアマネジャー・薬剤師・歯科医との連携
他にも
散歩や世間話。ゲームなんかも得意としています
訪問範囲
伊勢原市、平塚市、大磯町
寒川町、秦野市、厚木市
その他、地域も可能です
ご気軽にご相談ください
費用に関して
医療保険をご利用の方は、各種保険、生活保護が適応されます。
自立支援制度もご利用いただけます。
介護保険をご利用の方は、利用料金の1割が自己負担となりますが
保険内容によって、2割、3割の場合もあります。
利用料については、ご気軽にご相談ください。

看護師さんへ

看護師募集しています。
パート
時給2,000円
iPad、社用携帯貸与
運転免許必須
直行直帰可
週一回からでも大丈夫
常勤
9時から18時 基本土日休み 祝日あり オンコールあり
基本給与30万円〜 賞与あり オンコール手当あり
GW休暇、夏休み、年末年始(12月30日から1月3日)休暇あり
ホームページより採用された場合は、お祝い金制度あり!

お問い合わせ

るり訪問看護ステーション
〒259-1133 神奈川県伊勢原市東大竹945-3-A
TEL:0463-73-8884/FAX:0463-73-8845
WEB:https://rurihoumon.studio.site/

小林ひとみ代表プロフィール|精神科訪問看護への想いと歩み

小林ひとみ代表のプロフィール

経歴:

2000年 東海大学医療技術短期大学卒
2000年 東海大学医学部附属病院
2008年 東海大学医学部附属大磯病院
2021年 東海大学医学部付属病院
2023年 合同会社KEI 設立
2024年 るり訪問看護ステーション 創業
現在に至る

資格・学会:

正看護師

浦野亮管理者プロフィール|精神科病院での経験を活かす訪問看護の実践

浦野亮管理のプロフィール

経歴:

2003年 東京慈恵会医科大附属第三看護専門学校卒
2003年 東京慈恵会医科大学附属第三病院
2011年 東海大学医学部附属大磯病院
2013年 藤沢病院
2024年 るり訪問看護ステーション
現在に至る

資格・学会:

正看護師

FAQ|精神科訪問看護・障がい者訪問看護に関するよくある質問

Q1. 精神科訪問看護とはどのようなサービスですか?
A. 精神科訪問看護とは、精神疾患のある方が住み慣れた地域や自宅で安心して生活を続けられるよう、看護師が訪問して支援を行うサービスです。服薬状況の確認、体調や気分の変化の見守り、生活リズムの調整、再入院を防ぐための継続的な支援などを行い、利用者さんがその人らしく暮らせるよう伴走します。るり訪問看護ステーションでも、長期的な関わりを通じて、一人ひとりの生活に寄り添う支援を大切にしています。
Q2. 障がい者訪問看護ではどのような相談ができますか?
A. 障がい者訪問看護では、医療的なケアだけでなく、地域での生活を続けていくうえでの不安や困りごとについても相談できます。たとえば、日々の体調管理、服薬の継続、生活リズムの安定、人との関わりへの不安、継続的な見守りなど、利用者さん一人ひとりの状況に応じた支援が行われます。るり訪問看護ステーションでは、精神疾患訪問看護・障がい者訪問看護を通じて、「共に生きる」という理念のもと、地域生活を支えることを大切にしています。
Q3. 訪問看護では、病気や症状だけでなく生活全体も支えてもらえますか?
A. はい。訪問看護は病気や症状だけを見るのではなく、その方の生活全体に寄り添う支援が特徴です。特に精神科訪問看護では、退院後の暮らしをどう安定させるか、どのように再入院を防ぐかといった視点が重要になります。るり訪問看護ステーションでも、年単位で関わるケースを含め、生活のリズムや体調変化の傾向を把握しながら、その方らしい地域生活を支える伴走型の支援を行っています。
Q4. 伊勢原市・平塚市・秦野市で精神科訪問看護を相談できますか?
A. はい。るり訪問看護ステーションは伊勢原市で設立され、伊勢原市をはじめ、平塚市・秦野市といった地域に根ざした訪問看護ステーションとして運営されています。精神疾患訪問看護・障がい者訪問看護を受け入れる事業所としてスタートしており、地域で安心して暮らし続けるための支援を提供しています。対応の詳細や利用条件については、事業所へ直接確認するのが確実です。
Q5. 精神科訪問看護では長く関わってもらうこともできますか?
A. はい。精神科訪問看護では、数か月ではなく年単位で関わることもあります。長く関わることで、本人特有の体調変化や生活リズム、注意が必要なサインを把握しやすくなり、状態悪化の予防や安定した生活の継続につながります。るり訪問看護ステーションでも、利用者さんの自立を支えながら、その方が地域でその人らしく暮らし続けられるよう、継続的な支援を大切にしています。
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