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【高齢者の自宅ケア】町田の訪問施術「かつべ施術院」が届ける腰痛・肩こり改善 最終更新日:2025/08/30

【高齢者の自宅ケア】町田の訪問施術「かつべ施術院」が届ける腰痛・肩こり改善
37年間のサラリーマン生活から一転、町田で「かつべ施術院」を開業した施術家・勝部さん。自身の腰痛完治の体験を原点に、腰痛・肩こり・坐骨神経痛など幅広い不調に対応する独自の訪問施術を展開。強く揉まない気のエネルギー施術で体の歪みを整え、地域の高齢者や外出困難な方にも寄り添い、「やりたいことを諦めない人生」をサポートしています。
サラリーマンから施術家へ、異色の経歴を歩んで
— まずは勝部さんのこれまでの歩みについてお聞かせください。大学時代はどのようなことを学ばれていたのでしょうか。
大学では経営工学を専攻していました。当時はコンピューターが社会に普及し始めた頃で、SE(システムエンジニア)という職業に漠然とした憧れがあったんです。それで、コンピューター関連の勉強ができる学科を探して経営工学を選びました。生産管理や品質管理といった分野を学びましたが、正直なところ、プログラミングが難しく、自分には合わないなと感じていましたね。
— そこから、キヤノン電子株式会社に37年間お勤めになったと伺いました。どのような経緯で入社されたのですか。
就職活動の際、大学の就職課で過去の資料を見ていたところ、3年連続で同じ学科の先輩がキヤノン電子に入社していることを知りました。それに、「キヤノン」というブランドイメージにも惹かれるものがあり、ご縁があって入社することになりました。本社は埼玉県秩父市にあり、島根の田舎者だった私にとっては、東京を通り越して、また山の中に入っていくという不思議な感覚でしたね。
会社では、主に部品の調達業務を担当していました。キャリアの途中では、キヤノンの本社に1年半から2年ほど出向した経験もあります。そこではコストエンジニアとして、新製品開発における目標原価の管理といった、大学で学んだ知識が活かせる仕事にも携わりました。出向から戻り6年間自社製品のコストエンジニアの仕事に携わった後再び調達部門でキャリアを重ねていきました。
— 37年という長い会社員生活に、転機が訪れたきっかけは何だったのでしょうか。
大きなきっかけは二つあります。一つは、2010年頃に職場環境が大きく変わったことです。新しい上司の元で働くことになり、精神的なストレスを感じる日々が続きました。
そしてもう一つが、2011年3月の東日本大震災です。当時、部品の管理を担当していたのですが、取引先のひとつが岩手県にありました。その会社に数十億円分の部品を預けていたところ、津波の被害に遭い、すべて流されてしまったのです。当初、社長からは「天災だから仕方がない」と言われていたのですが、後になって「なぜそんなに多くの部品を預けていたのか」と責任を問われることになりました。
その頃から心身のバランスが崩れ始めてしまったのかもしれません。ある日突然、激しい腰痛に襲われ、自力で立つことさえできなくなってしまったんです。
自らの腰痛完治が原点、「かつべ施術院」の誕生
— 突然立てなくなるほどの腰痛とは、大変なご経験でしたね。それが施術家を目指すきっかけになったのでしょうか。
はい、まさにその通りです。本屋に立ち寄った際、『腰痛の9割は自分で治せる』という一冊の本が目に留まりました。その本の著者のホームページで紹介されていたのが、現在の私の師匠である坂口先生だったんです。坂口先生の治療室は目黒区にあり、その当時私は高輪にある寮に住んでおりましたので早速訪ねてみることにしました。
先生の施術を受けると、あれほどひどかった腰痛が嘘のように完治したのです。この経験は衝撃的でした。
— その出会いが、起業への道を開いたのですね。
施術後もメンテナンスのために定期的に通っていたのですが、ある時、先生から「興味があるなら教えるよ」と声をかけていただきました。当時は弟子が30人ほどいて、月に一度、皆で集まって勉強会を開いていたんです。私もその一人に加えてもらい、施術の道を学び始めました。最初は、同僚などに知られるのが気恥ずかしくて、こっそりと学んでいましたね。
同じ時期に、故郷の島根で暮らす母の介護も経験しました。母はパーキンソン病を患っており、転倒して大腿骨を骨折してしまいました。さらに、介助してくれていたヘルパーさんの不注意で鎖骨も骨折し、それがきっかけで寝たきりになってしまったのです。母を施設から自宅へ連れて帰る際には介護タクシーを利用していたので、自分も介護タクシーの仕事をしようかと考えたこともありました。しかし、坂口先生に相談したところ、「介護の仕事は年齢的な制約もある。施術家なら、もっと長く、広く人の役に立てるのではないか」とアドバイスをいただき、この道で生きていくことを決意しました。
「50代のうちに新しい一歩を踏み出したい」という意地もありまして、定年を目前に控えた最後の2年間は、毎週土日に秩父の自宅から目黒の坂口先生の元へ通い詰め、本格的に技術を習得しました。2020年12月が定年でしたが、自己都合という形で9か月早く3月末に37年間勤めた会社を退職したんです。
— 会社を退職され、いよいよ施術家としての道が始まるわけですが、最初から町田での開業を考えていらっしゃったのですか。
いいえ、実は全く違う計画を立てていました。退職後半年から2020年末まで坂口先生のところで見習いとして勉強させて頂きスキルを確かなものとしたうえで2021年に氣功の先生と一緒にネパールへ渡り、現地で開業する予定だったのです。しかし、そのタイミングで新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大し始め、渡航制限によって計画は完全に白紙に戻ってしまいました。
— それは大きな方向転換を迫られましたね。その時の心境はいかがでしたか。
このタイミングではないのかなと受け止め、まずは日本で自分の力を試そうと気持ちを切り替え、坂口先生の元で継続して1年半見習いとして経験を積ませて頂きました。
開業場所については、当初23区内で探しましたが、家賃などを考慮すると厳しかったんです。そこで、もう少し範囲を広げて探したところ、この町田市に手頃な物件を見つけることができました。施術用の部屋を確保できる3DKの間取りで、ここなら理想の形でスタートできると感じたのです。
— そして2021年12月、ついに「かつべ施術院」が開業されたわけですね。開業当初の様子を詳しく教えていただけますか。
開業といっても、本当にゼロからのスタートでした。当然スタッフは私一人。お客様もいません。まずは、これまでお世話になった友人や知人に声をかけることから始めました。ありがたいことに、何人かが「それなら一度、施術を受けてみるよ」と来てくれたんです。これが、私にとって本当の意味でのお客様第一号でした。
コミュニティとの連携で拓く、訪問施術の新たな可能性
— 口コミ以外の集客はどのようにされていたのですか。
とにかく手探りでしたね。友人や業者にチラシを作成して貰い、近所の住宅に一軒一軒ポスティングしたり、人通りの多いバス停に立って手配りしたりもしました。2000枚ほど配りましたが、すぐには反応がありませんでした。
そんな時に、町田の倫理法人会に参加したことをきっかけに、そこで出会った会員の方々がお客様になってくださったり、チラシの内容について親身にアドバイスをくれたりしたんです。人との繋がりがいかに大切か、身をもって感じましたね。
そうした地道な活動を続けるうちに、少しずつではありますが、お客様の輪が広がっていきました。開業当初の苦労は、施術家としての私を形作る上で、なくてはならない貴重な経験だったと思っています。
— 現在提供されているサービスについて、詳しく教えていただけますか。
主に、腰痛や首・肩の凝り、頭がぼーっとするといった症状でお悩みの方がいらっしゃいます。特に40代以上の女性が多いですね。その他、膝の痛みや坐骨神経痛など、さまざまな不調に対応しています。
私の施術の最大の特徴は、一般的な整体のように強く押したり揉んだりしないことです。お客様の身体にはほとんど触れません。エネルギー、いわゆる「気」を送り込むことで、身体全体の歪みを整えていきます。施術前に、ふくらはぎや腰など、身体の緊張している部分を一緒に確認し、施術後にその緊張が和らいでいることを実感していただきます。
料金は通常、1回約1時間で6,000円です。これまでの施術実績としては、延べ100人ほどのお客様にご利用いただきました。
— 地道な努力で顧客を増やしてこられたんですね。最近は活動に変化があったと伺いました。
はい。当初は集客に苦戦していましたが、転機となったのが「U-WORD」という地域コミュニティとの出会いです。知人から施術の集客に有効だよと誘われて勧められて今年の4月に入会しました。通常マルシェに出店する際に予め知り合い等に声掛けしてそこでのご縁から、地域のマルシェに出店する機会をいただくようになりました。今年の45月から本格的に参加しており、今では週一でさまざまな場所のマルシェに出店してで施術を行っています。
マルシェでは、30分3,000円という体験しやすい価格でサービスを提供しています。1回の出店で5~6人の方に施術を受けていただくことができ、これは私にとって非常に貴重な経験の場となっています。何より、直接お客様と触れ合うことで、認知度も少しずつ高まっていると感じています。
— 今後の事業展開として、訪問施術に力を入れていきたいそうですね。
ええ。そのきっかけもは、以前、商工会議所のビジネスサポートの方からいただいたアドバイスでした。「この町田には、エレベーターのない古い団地がたくさんあり、そこに住む高齢者の方々は外出するのも一苦労だ。そういった方々を対象とした訪問施術には、大きなニーズがあるのではないか」と。
まさにその通りだと思いました。私の母もそうでしたが、身体が不自由になると、施術院に通うこと自体が困難になります。そういった方々の元へ私から出向いていくことで、もっと多くの方の力になれるのではないかと考えています。
具体的には、今回のこの「おうちde医療」をスタートとして、本格的に訪問施術サービスをスタートさせたいと思っています。まだ自分の車がないので、当面はレンタカーの軽トラックバンなどを借りて、折りたたみ式の施術ベッドを運び、お客様のご自宅へ伺う形を想定しています。
「人生の最後まで笑顔で」—健康で明るい未来を支えていきたい
— 訪問施術には大きな可能性がある一方で、課題もあるかと思います。勝部さんはどのような点に課題を感じていますか。
やはり、ご自宅に施術者を招き入れることに対するお客様の抵抗感、特に女性の一人暮らしや高齢者の方の場合は、その点が一番のハードルになると感じています。男性である私が一人で伺うことへの不安は、当然あるでしょう。
その対策として、ご自宅での施術が難しい場合は、近隣のレンタルスペースや団地の集会所などを利用させていただくことも検討しています。事前にそういった場所を確保できるよう、交渉を進めていきたいですね。
— 勝部さんが目指している「訪問介護サービス」の理想像についてお聞かせください。
私が目指しているのは、お客様に何度も通っていただくことではなく、できる限り少ない回数で症状を改善し、卒業していただくことです。そして何より大切にしたいのが、「笑顔で出迎え、笑顔になって帰っていただく」という想いです。
— その想いには、何か特別な原体験があるのでしょうか。
昔見た、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが主演の『最高の人生の見つけ方』という映画が、ずっと心に残っているんです。人生の最後に、やり残したことをリストアップして、次々と実現していく物語ですが、私は、すべての人に、あのような人生を送ってほしいと願っています。
例えば以前、80代の女性の患者さんで、「山登りが趣味だったけれど、膝が痛くて、もう何年も登れていない」と話してくださった方がいました。その方に、「膝を治して、また山登りに行くことを目標にしましょう」と励ましながら施術を続けたところ、2回の施術の後、ぱったりと来られなくなったんです。心配になって電話をしてみると、「先生のおかげで、また高尾山に登れるようになりました!」と、本当に嬉しそうに報告してくださいました。
この言葉を聞いた時、私がやりたいのはこれなんだ、と確信しました。身体の不調が原因で、好きなことや、やりたいことを諦めてしまっている方は、実際にたくさんいらっしゃいます。「年を取ると、だんだん楽しみがなくなって暗くなってしまう」のではなく、「年を重ねても、自分のやりたいことを楽しむ」。そんな人生を送るお手伝いをすることこそ、私の使命だと感じています。
— 素晴らしいですね。最後に、地域の皆様へメッセージをお願いします。
人生100年時代と言われる現代ですが、残念ながら健康寿命と平均寿命の間には、10年以上のギャップがあります。多くの方が、人生の最後の10年間を、何らかの身体の不調を抱えながら過ごしているのが現実です。
私は、そのギャップを少しでも埋めたいと考えています。身体の不調を取り除き、皆様がやりたいことを諦めずに、人生の最後まで自分らしく、笑顔で過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。
身体のことで何かお悩みがありましたら、ぜひ一度「かつべ施術院」にご相談ください。一緒に笑顔あふれる未来を見つけていきましょう。

かつべ施術院
〒194-0023 東京都町田市旭町1-9-2藤田コーポ101
TEL:042-866-7255
WEB:https://chl-katsube.com/
勝部忠浩代表のプロフィール
経歴:
1984年 キヤノン電子株式会社
2021年 かつべ施術院開業
2025年 訪問施術サービス開始(予定)
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