訪問歯科診療での治療内容は? 最終更新日:2024/11/28
訪問歯科に関するQ&A集です。PART1からPART10まで計100問を掲載します。PART4では「訪問歯科のサービス内容」に関する10問です。
Q31 訪問歯科診療とは何ですか?
訪問歯科診療とは、歯科医師や歯科衛生士が通院が困難な患者の自宅や介護施設を訪問し、歯科治療や口腔ケアを提供するサービスです。
Q32 訪問歯科診療で受けられる治療内容は?
訪問歯科診療では、虫歯や歯周病の治療、入れ歯の作製・修理、口腔ケアが行われます。特に入れ歯が壊れた場合や歯が抜けた場合、歯周病でうまく噛めない場合などに対応します。
口腔機能の低下による食事困難や誤嚥性肺炎の予防にも取り組んでいます。患者の状態や体力に応じて無理なく進められるのが特徴です。
Q33 訪問歯科診療の流れはどのように進められますか?
訪問歯科診療は、まず電話やFAXでの予約から始まります。次に、訪問日時を決定し、歯科医師や歯科衛生士が自宅や施設に訪問します。診察・カウンセリングの後、治療計画が立てられ、患者と家族の同意を得て治療が開始されます。治療後も定期健診やクリーニングが推奨され、継続的なケアが行われます。
Q34 口腔ケアはどのように行われますか?
訪問歯科診療での口腔ケアは、歯ブラシやガーゼを使って口腔内を清掃し、必要に応じて抗菌剤や保湿剤を塗布します。誤嚥性肺炎を予防するために、口腔内の清潔を保つだけでなく、機能回復訓練も行われます。
寝たきりの患者の場合、家族や介護者が適切なケアを行えるよう、指導が行われることもあります。
Q35 訪問歯科診療での入れ歯の作製や調整はどう行われますか?
訪問歯科診療では、入れ歯の作製や調整も対応しています。入れ歯の調整には、清潔な環境が必要であり、場合によっては使い捨ての器具やバッテリー式の器具が使用されます。患者の体力や協力が必要な場合もあり、家族や介護者のサポートが求められることがあります。
Q36 訪問歯科診療の頻度と期間はどのくらいですか?
訪問歯科診療の頻度は、患者の状態や治療内容に応じて異なりますが、通常は月に1~2回のペースで行われます。治療が完了するまでには数ヶ月から半年程度かかることが多く、定期的な訪問診療が推奨されます。
治療後も口腔内の健康を維持するため、定期的な検診とケアが行われます。
Q37 訪問歯科診療での誤嚥性肺炎予防とは?
誤嚥性肺炎は、高齢者に多い疾患であり、口腔内の細菌が唾液や食べ物と共に肺に入ることで発症します。
訪問歯科では、口腔内の清潔を保つためのクリーニングや嚥下機能の回復訓練を行い、誤嚥性肺炎の予防に努めています。患者の状態に応じた適切なケアが提供されます。
Q38 訪問歯科診療で家族や介護者が果たす役割は?
訪問歯科診療では、家族や介護者の協力が不可欠です。特に、寝たきりの患者の口腔ケアや体位の調整が必要な場合、家族や介護者が適切にサポートできるよう、歯科医師や歯科衛生士が指導します。
日常のケアを行う際にも、家族がしっかりとした知識と技術を持つことが重要です。
Q39 訪問歯科診療でのリハビリテーションの内容は?
訪問歯科診療では、口腔機能の低下を防ぐためのリハビリテーションも行われます。これには、簡単な体操や嚥下機能の訓練が含まれ、患者の生活の質を向上させることを目指しています。リハビリは、患者の状態に合わせて無理なく進められます。
Q40 訪問歯科診療のメリットは何ですか?
訪問歯科診療の最大のメリットは、通院が困難な患者が自宅で安心して歯科治療を受けられることです。歯科医師が患者の生活環境を直接確認できるため、より適切な治療やケアが提供されます。
家族や介護者に対するケア方法の指導も行われ、日常のケアが向上することが期待されます。