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【在宅医療Q&A】PART9 在宅医療における家族の役割 最終更新日:2024/11/19

【在宅医療Q&A】PART9 在宅医療における家族の役割
在宅医療に関するQ&A集です。PART1からPART10まで計81問を掲載します。PART9では「在宅医療における家族の役割」に関する6問です。
Q66 家族は日常生活でどのようなサポートを提供しますか?
家族は、患者の基本的な日常生活動作(ADL)のサポートを提供します。これには、入浴、食事、排泄、痰の吸引、移動の手助けが含まれます。例えば、患者がベッドから起き上がるのを助けたり、食事の準備や介助を行ったりします。患者の清潔を保つための入浴、歯磨きや着替えのサポートも重要です。
Q67 家族が適切にケアを提供するための教育と研修は?
家族が適切にケアを提供するためには、教育と研修が重要です。入院時に教育指導を受け、引き続き在宅でも医療提供者や地域包括支援センターからの指導を受け、基本的なケア技術や緊急対応の方法を学びます。
定期的に研修を受けることで、最新の知識や技術を身につけることができます。これにより、患者に対するケアの質が向上します。いつでも相談できる体制も構築します。
Q68 家族の負担を軽減するためのサポートは?
家族の負担を軽減するためには、外部からのサポートが不可欠です。訪問看護、デイケア、デイサービスやホームヘルパーなどの介護サービスを利用することで、家族の負担を分散させることができます。
地域包括支援センターやケアマネージャーからのアドバイスを受けることで、適切な支援を受けることができます。家族の心身の健康を保つためにも、適切な休息とサポートを得ることが重要です。在宅医療のスタッフは日常的にご家族の疲弊や体調にも留意します。
Q69 家族が持つべき緊急時の対応スキルは?
家族は緊急時の対応スキルを身につけておくことが重要です。具体的には、応急処置の方法や医療機器のトラブル対応、緊急連絡先への連絡手順を把握しておきます。
また、定期的な訓練を通じて、緊急時に冷静に対処できるよう準備を整えておきます。これにより、緊急時にも適切な対応が可能となります。慌てて119コールをしないような支援、指導も大切です。
Q70 家族と医療提供者の連携はどのように行われますか?
家族と医療提供者の連携は、患者のケアを効果的に行うために不可欠です。訪問診療時における定期的なミーティングや情報共有を通じて、患者の状態や治療計画を確認し、医療提供者は必要なケアを提供します。家族は医療提供者に対して、日常のケアにおける観察結果や患者の変化を報告し、適切なアドバイスを受けることができます。
緊急時には迅速に連絡を取り合い、協力して対応していくことを推奨します。24時間対応を厳守し、環境があればSNSなどのツール使用、ない場合はアナログなノートも使用します。
Q71 家族の役割におけるコミュニケーションの重要性は?
在宅医療において、家族の役割にはコミュニケーションが非常に重要です。患者の状態やニーズを正確に把握し、医療提供者と適切に情報を共有することで、最適なケアが提供されます。
家族間でのコミュニケーションも重要であり、役割分担や緊急時の対応について明確にしておくことが必要です。良好なコミュニケーションは、患者の安心感と家族の協力を促進します。意思疎通困難でも家族だから理解できる患者さんの訴えを把握できる場合もあります。
 
監修:
三宅 敬二郎(みやけ けいじろう)
三宅 敬二郎(みやけ けいじろう)
在宅診療敬二郎クリニック:名誉院長