【在宅医療Q&A】PART2 在宅医療の利用方法 最終更新日:2024/11/19
在宅医療に関するQ&A集です。PART1からPART10まで計81問を掲載します。PART2では「在宅医療の利用方法」に関する7問です。
Q11 在宅医療を利用するための初めのステップは何ですか?
在宅医療を始めるには、今後の療養につき自身や家族で決め、通院中であればかかりつけ医、入院中であれば病院の主治医もしくは地域連携室に相談します。もしくは、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所や市区町村の窓口にて相談します。
Q12 在宅医療のサービスを受けるために必要な手続きは何ですか?
在宅医療を受けるためには、主治医から在宅医療関係者への「診療情報提供書」(これまでの診療や治療、病気の状態などを記録したもの)が必要です。この「診療情報提供書」をもとに、訪問診療や看護サービスを提供する医療機関と契約を結びます。
また、介護サービスを受けるにあたっては要介護認定の申請が必要です。市区町村の介護保険課で申請することができます 。
Q13 在宅医療のサービス提供者はどのように選べばよいですか?
在宅医療のサービス提供者を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
経験と専門性:提供者がどのような病状や治療に対応しているかを確認します。また、看取り実績や24時間対応の有無なども重要です。
口コミや評判:他の患者や家族の評価や口コミを参考にします。在宅医療では医師との相性も重要な要素なので、その観点からも確認することをお勧めします。
アクセスと連絡のしやすさ:自宅と在宅医療機関の距離も重要です。緊急時に迅速に対応できるかどうかを確認します。在宅診療は診療所から半径16Kmまでが診療圏内です。
地域の支援体制:地域包括支援センターや医師会のサポートを受けられるかどうかをチェックします。
Q14 在宅医療の訪問スケジュールはどのように決まりますか?
訪問スケジュールは、患者の状態や治療内容に応じて決定されます。
通常、初診時に医師が患者の健康状態を評価し、適切な訪問頻度を決定します。患者さんの状態にもよりますが、一般的には医師による訪問診療が月1~2回、訪問看護が月4~8回となります。
看護師やリハビリスタッフの訪問も含め、総合的なケアプランが作成され状態の変化によって変更します。
Q15 在宅医療で使用される医療機器はどのように管理しますか?
在宅医療で使用される医療機器は、患者や家族が一部管理を担います。
医療機器の操作方法やメンテナンスについては、医師や看護師から入院時に指導を受けます。例えば、酸素濃縮装置、薬剤の持続注入器や栄養ポンプなどが使用されることがあります。機器のトラブル時には、迅速に医療機関に連絡し、対応を依頼します。
Q16 在宅医療の緊急対応はどのように行いますか?
在宅医療の緊急対応は、通常の訪問スケジュール外で緊急に医師や看護師が訪問することになります。緊急時には、まずかかりつけ医や訪問看護ステーションに連絡し、指示を仰ぎます。
通常は看護師さんでの初期対応、必要に応じて医師の訪問となります。また、地域の緊急医療体制や救急搬送サービスと連携して、迅速な対応が図られることもあります。緊急連絡先や対応マニュアルを家族で共有しておくことが重要です 。加えて前もって緊急時の希望する対応、医療を明らかにしておくことが重要です。
Q17 在宅医療の利用者の声や実例は?
在宅医療を利用した患者や家族の声は、サービス選びや利用の参考になります。
例えば、末期がん患者の家族が「自宅で最後を迎えられて良かった」と話す事例や、パーキンソン病患者が「リハビリのおかげで日常生活が楽になった」といった声が挙げられます。こうした実例は、在宅医療の効果やメリットを実感するための重要な情報源となります。在宅医療に関する書籍や講演会も参考になります。
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