1. おうちde医療
  2. >
  3. 在宅医療コンテンツ
  4. >
  5. 【訪問管理栄養士Q&A】PART4 食事制限と食事アレルギーへの対応

【訪問管理栄養士Q&A】PART4 食事制限と食事アレルギーへの対応 最終更新日:2024/11/19

【訪問管理栄養士Q&A】PART4 食事制限と食事アレルギーへの対応
訪問管理栄養士に関するQ&A集です。PART1からPART7まで計50問を掲載します。PART4では食事制限と食事アレルギーに関する6問です。
Q30 食事制限とはどのようなものですか?
食事制限とは、特定の健康状態や疾患に対応するために、食事の内容や摂取量を調整することです。例えば、エネルギーカットや炭水化物制限、タンパク質制限、脂質制限などがあります。それぞれの制限には、栄養バランスを考慮した計画が必要で、適切な量と種類の栄養素を確保することが求められます。食事制限は、健康を維持しつつ特定の症状を管理するために行われますが、極端な制限は健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、専門家の指導のもとで行うことが重要です。
Q31 食事アレルギーとは何ですか?
食事アレルギーは、特定の食物に対する免疫反応が過敏に働くことによって引き起こされる症状です。アレルゲンとなる食品を摂取すると、蕁麻疹、呼吸困難、アナフィラキシーショックなどの症状が現れることがあります。食物アレルギーは、自己判断で対応することは非常に危険であり、必ず医師の診断と指導のもとで適切な食事管理を行うことが重要です。
Q32 食事制限と食事アレルギーへの対応の違いは何ですか?
食事制限は、主に健康状態や病気の管理を目的として特定の栄養素やエレルギーの摂取を制限するもので、計画的に行われます。一方、食事アレルギーへの対応は、アレルゲンを含む食品を完全に除去することが中心です。食物アレルギーは少量でも重篤な反応を引き起こす可能性があるため、原因食品の徹底的な除去と代替食品の使用が必要となります。
Q33 食事制限が必要な場合、どのように食事を準備すべきですか?
食事制限が必要な場合、家庭での食事準備は計画的に行うことが重要です。適切なレシピやミールキットを活用することで、手間を軽減しつつ、バランスの取れた食事を用意することができます。また、宅配サービスを利用することで、時間と労力を節約しながら健康管理を行うことも推奨されます。制限食は、通常の料理に比べて食欲を維持しやすいという利点もあります。
Q34 食事アレルギーの対応において家庭でできる工夫は?
家庭での食事アレルギー対応には、原因食品の取り扱いに注意し、誤食を防ぐ工夫が必要です。例えば、食器や調理器具を分けて使用する、アレルギーのある家族の食卓の位置を固定する、食材の保管場所を分けるなどの方法があります。家族全員がアレルギー対応の重要性を理解し、協力して安全な食環境を整えることが大切です。
Q35 子どもの食事アレルギーは成長とともに治ることがありますか?
食事アレルギーは、特に乳幼児の場合、成長とともに改善することがよくあります。ただし、定期的に医師の指導のもとで食物経口負荷試験を行い、食べられる範囲を広げていくことが推奨されます。自己判断で除去を続けるのではなく、医療機関の監督のもとで慎重に対応することが大切です。
 
監修:
原田 直孝(はらだ なおたか)
原田 直孝(はらだ なおたか)
ひなた在宅クリニック山王:総務・管理栄養士