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【訪問管理栄養士Q&A】PART6 栄養補助食品やサプリメントの使用 最終更新日:2024/11/19

【訪問管理栄養士Q&A】PART6 栄養補助食品やサプリメントの使用
訪問管理栄養士に関するQ&A集です。PART1からPART7まで計50問を掲載します。PART6では栄養補助食品やサプリメントの使用などに関する7問です。
Q40 在宅で栄養補助食品を使用する際の基本的な考え方は?
在宅で栄養補助食品を使用する際の基本的な考え方は、通常の食事で不足しがちな栄養素を補うための「補助」として利用することです。栄養補助食品に頼りすぎることなく、バランスの取れた食事が基本であることを忘れないようにしましょう。適切な種類と量を選び、栄養過多や偏食を防ぐために、管理栄養士や医師と相談しながら使用することが重要です。
Q41 在宅での栄養補助食品の選び方は?
栄養補助食品を選ぶ際には、まずどの栄養素が不足しているかを把握し、その補充ができる製品を選ぶことが大切です。食事内容や食事制限の有無、嚥下能力などを考慮して、個々の状況に最適なものを選びます。また、製品の栄養成分表示を確認し、必要な栄養素が適切に含まれているかをチェックしましょう。特に高齢者の場合は、飲み込みやすいゼリータイプや、高エネルギーを少量で摂取できる製品が適しています。
Q42 栄養補助食品を使用する際の注意点は?
栄養補助食品を使用する際の注意点として、まずは主治医の許可を得ることが重要です。特に食事制限がある場合や、他の薬を服用している場合は、相互作用のリスクがあるため、必ず医師と相談してください。また、過剰摂取による健康障害を避けるため、製品の指示通りの量を守って使用することが必要です。栄養補助食品はあくまで補助的なものであり、バランスの良い食事が基本であることを忘れないようにしましょう。
Q43 高齢者に適した栄養補助食品の使用方法は?
高齢者に適した栄養補助食品の使用方法としては、まず飲み込みやすさと消化のしやすさを重視することが大切です。ゼリータイプやドリンクタイプの栄養補助食品は、嚥下機能が低下している高齢者にも適しています。また、少量で高エネルギーの製品を選ぶことで、食が細くなっている高齢者でも効率的にエネルギーと栄養を摂取することが可能です。
Q44 栄養補助食品のデメリットは何ですか?
栄養補助食品のデメリットとしては、過度に依存することで食事の楽しさが失われることや、エネルギー不足、栄養の偏りが生じる可能性が挙げられます。栄養補助食品を長期間使用する場合、食事の質やバランスを意識し、必要な栄養素を他の食品からも摂取することが重要です。また、栄養補助食品だけに頼ることで、日常生活で必要なエネルギーが不足し、健康に影響を与えるリスクもあります。
Q45 サプリメントの選び方にはどのようなポイントがありますか?
サプリメントを選ぶ際には、成分リストをよく確認し、自身の健康状態に合った製品を選ぶことが大切です。サプリメントには様々な種類があり、それぞれ異なる効果が期待されますが、特定の成分が多量に含まれている製品は過剰摂取のリスクもあるため、慎重に選ぶ必要があります。また、「自然由来」という言葉が必ずしも安全性を保証するものではないため、使用前に医師や管理栄養士に相談することをお勧めします。
Q46 サプリメントと薬の併用についての注意点は?
サプリメントと薬を併用する場合、相互作用に注意が必要です。一部のサプリメントは薬の効果を強めたり、逆に弱めたりすることがあります。特に持病があり、複数の薬を服用している場合は、必ず医師に相談し、サプリメントの種類や量を確認することが重要です。また、薬とサプリメントの服用時間を分けるなどの工夫も必要です。
 
監修:
原田 直孝(はらだ なおたか)
原田 直孝(はらだ なおたか)
ひなた在宅クリニック山王:総務・管理栄養士