【訪問看護Q&A】PART4 訪問看護の費用と保険 最終更新日:2024/11/19
訪問看護に関するQ&A集です。PART1からPART8まで計74問を掲載します。PART4では「訪問看護の費用と保険」に関する10問です。
Q28 訪問看護の費用はどのように計算されますか?
訪問看護の費用は介護保険と医療保険のどちらを利用するかによって異なります。
介護保険の場合は、基本料金である訪問看護費/介護予防訪問看護費と加算の合計となり、訪問の頻度や滞在時間、場所、訪問する職種などで異なります。
医療保険の場合は、基本料金である訪問看護基本療養費/訪問看護管理療養費と加算の合計となり、訪問の頻度や滞在時間・場所・訪問する職種などで異なります。
Q29 訪問看護の費用に加算される項目は?
訪問看護の費用には、基本料金に加えて以下のような加算項目があります。
時間外訪問加算:早朝・夜間・深夜によって追加料金がかかります。
長時間訪問加算:90分を超える長時間の訪問が必要な場合に加算されます。
緊急訪問加算:緊急対応が必要な場合に加算されます。
複数名訪問加算:2名以上で訪問した場合に加算されます。
特別管理加算:悪性腫瘍や重症の褥瘡などの特別な管理が必要な場合に加算されます。
ターミナルケア加算:ターミナルケアを行うことで加算されます。
退院時共同指導加算:訪問看護ステーションと病院が連携して退院後の在宅療養に関する指導を行った場合に加算されます。
Q30 介護保険を利用する場合の費用は?
介護保険を利用する場合の費用は、訪問時間、サービス内容に応じて設定されます。例えば、週1回20分未満の訪問を月4回利用する場合の自己負担額は1割負担で約1,400円程度です。加算項目がある場合は、さらに費用が追加されます。
Q31 医療保険を利用する場合の費用は?
医療保険を利用する場合の費用も、訪問時間やサービス内容に応じて変わります。例えば、週3回点滴を行う利用者の場合、月の自己負担額は1割負担で約11,800円程度です。
医療保険の場合、交通費が自己負担となることが多い点にも注意が必要です。
Q32 訪問看護にかかるその他の費用は?
訪問看護には、基本料金や加算項目以外にも、以下のような費用がかかる場合があります。
交通費:訪問ごとに交通費がかかることがあります。
医療機器のレンタル費用:在宅療養に必要な医療機器のレンタル費用が発生することがあります。
その他の実費:消耗品や特別なサービスに対する実費がかかる場合があります。
Q33 高額療養費制度とは?
高額療養費制度は、医療費が一定額を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。訪問看護の利用においても、高額療養費制度を利用することで自己負担額を軽減することが可能です。
詳細な利用方法や申請手続きについては、加入している健康保険組合に確認することが必要です。
Q34 訪問看護の利用における介護保険の適用条件は?
介護保険を利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
65歳以上の方:要介護認定を受けていること。
40~64歳の方:特定疾病を持ち、要介護または要支援認定を受けていること。
訪問看護指示書:主治医から発行された訪問看護指示書が必要です。
Q35 医療保険を利用するための条件は?
医療保険を利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
主治医の指示:訪問看護が必要であると主治医が判断し、訪問看護指示書を発行すること。
特定の疾患:急性期治療が必要な場合や特定疾病がある場合など、医療保険が適用される条件を満たすこと。
Q36 訪問看護の費用を節約する方法は?
訪問看護の費用を節約する方法として、以下が考えられます。
必要なサービスのみを利用:必要最低限のサービスを利用することで費用を抑える。
高額療養費制度の利用:医療費が一定額を超えた場合に適用される高額療養費制度を活用する。
自治体の助成制度:自治体によっては訪問看護の費用を助成する制度があるため、利用可能な助成制度を確認する。
Q37 訪問看護の費用に関する相談窓口は?
訪問看護の費用に関する相談は、以下の窓口で行うことができます。
訪問看護ステーション:具体的な費用や加算項目について詳しく説明してもらえます。
地域包括支援センター:総合的な相談窓口として、利用者の状況に応じたアドバイスを提供します。
ケアマネジャー:介護保険利用の場合、ケアプランの作成や費用に関する相談を行います。
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