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訪問歯科とは?~訪問歯科の基本情報 最終更新日:2024/11/25

【訪問歯科Q&A】PART1 訪問歯科の基本情報
訪問歯科に関するQ&A集です。PART1からPART10まで計100問を掲載します。PART1では「訪問歯科の基本情報」に関する10問です。
Q1 訪問歯科診療とは?
訪問歯科診療とは、歯科医師や歯科衛生士が患者の自宅や介護施設を訪問し、必要な歯科治療や口腔ケアを行うサービスです。特に通院が困難な高齢者や障がい者にとって重要な医療サービスです。
この診療では、虫歯や歯周病の治療入れ歯の調整口腔ケア、さらには嚥下機能の改善支援などが提供されます。訪問歯科は、単に歯の治療だけでなく、患者の全身の健康維持にも寄与します。
Q2 訪問歯科の対象者は誰ですか?
訪問歯科の対象者は、通院が困難な方々です。具体的には、高齢や病気、障がいにより自力での移動が難しい方が対象となります。
訪問歯科の対象となる地域も限られており、歯科医院から半径16km以内に自宅や入院施設があることが一般的な条件です。入院中の患者がいる施設に歯科が併設されている場合、訪問歯科は提供されません。
Q3 訪問歯科の利用手続きはどうすれば良いですか?
訪問歯科を利用するためには、まずかかりつけの歯科医院に相談し、訪問診療が可能か確認します。もし、その歯科医院で対応が難しい場合には、他の医療機関を紹介してもらうか、市町村の保健センターや介護職、地域包括支援センターなどに問い合わせることも有効です。
訪問歯科診療を行う医院は、訪問範囲や診療内容に応じて必要な医療機器を持参して訪問します。
Q4 訪問歯科でどのような治療が受けられますか?
訪問歯科では、通常の歯科診療とほぼ同じ内容の治療を受けることができます。虫歯や歯周病の治療、入れ歯の作製や修理、口腔ケアなどが含まれます。
嚥下機能の改善や誤嚥性肺炎の予防のためのケアも提供されます。これにより、患者の生活の質が向上し、全身の健康にも良い影響を与えます。
Q5 訪問歯科の費用はどれくらいかかりますか?
訪問歯科診療の費用は、基本的に医療保険や介護保険(介護認定を受けている方)が適用されます。患者の負担は通常の保険診療と同様に1割から3割程度です。これに加え、訪問にかかる交通費が別途請求される場合があります。
詳細な費用については、事前に訪問する歯科医院に確認することが重要です。
Q6 訪問歯科はどのように診療が進められますか?
訪問歯科の診療は、まず初診で患者の口腔内の状態を確認し、治療計画を立案します。その後、患者の健康状態や生活環境に応じた治療が行われます。治療は通常1週間に1回程度の頻度で行われますが、必要に応じて調整されます。
定期的な口腔ケアや検診も継続して行われ、患者の口腔内の健康を維持します。
Q7 訪問歯科のメリットは何ですか?
訪問歯科の最大のメリットは、通院が困難な患者が自宅で安心して歯科治療を受けられることです。口腔ケアを通じて全身の健康維持や誤嚥性肺炎の予防が期待できます。
さらに、患者の生活の質を向上させることができ、家族や介護者の負担も軽減されます。
Q8 訪問歯科のデメリットはありますか?
訪問歯科にはいくつかのデメリットもあります。例えば、自宅での治療環境が十分に整っていない場合、治療が困難になることがあります。訪問歯科診療の提供範囲が限られているため、地域によっては利用できない場合もあります。さらに、特定の治療には限界があるため、必要に応じて通院が必要となる場合もあります。
Q9 訪問歯科で注意すべき点は何ですか?
訪問歯科を利用する際には、治療環境の整備が重要です。例えば、治療を受けるスペースを確保し、可能な限り清潔な環境を整えることが求められます。
患者の体調や姿勢にも配慮が必要で、家族や介護者の協力が不可欠です。治療中は、歯科医師や歯科衛生士の指示に従い、適切に対応することが大切です。
Q10 訪問歯科の今後の展望は?
高齢化が進む日本において、訪問歯科の需要は今後ますます高まると予測されています。2025年には75歳以上の後期高齢者が増加することから、訪問歯科の重要性はさらに増すと考えられています。
政府や関連機関も訪問歯科診療の提供体制を強化しており、今後はより多くの人々がこのサービスを利用できるようになるでしょう。