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訪問診療クリニック開業のリアル|若手院長が語る経営課題・医師採用・組織づくり 最終更新日:2026/10/10

訪問診療クリニック開業のリアル|若手院長が語る経営課題・医師採用・組織づくり
「訪問診療クリニック開業5年以内の院長が語るそのリアル」 は、開業間もない院長たちが、開業の経緯から資金、人材確保、組織づくり、教育まで、経験した課題や試行錯誤を率直に語り合う連載企画です。これから訪問診療クリニックの開業を目指す医師に、実践的なヒントを届けます。
第1回は、2023年に東京都世田谷区で開業したいいじま訪問診療クリニック・飯嶋将史院長と、2024年に札幌市で開業した巡る診療所・飯田智哉院長が登場。さらに、2015年に静岡市で開業した静岡ホームクリニックの内田貞輔理事長をオブザーバーに迎え、開業のリアルに迫ります。
内田貞輔 先生
オブザーバー
内田貞輔 先生

医療法人社団貞栄会 理事長
静岡ホームクリニック(静岡市)
2015年開業

訪問診療クリニック開業後の組織づくり|急成長を支える事務長の役割と業務の外部委託

飯嶋 今回の座談会では開業後の組織づくりや若手医師の教育、日々のリアルな悩みなどについて、先生方の経験をざっくばらんにお話しできればと思っています。

— 近況

飯嶋 まずは近況報告からということで、私からお話ししますね。最近は、スタッフが在宅診療により熱意を持てるように、医療推論の座学や急変対応のシミュレーションコースを院内で作ったりと教育に力を入れているんです。
ただ、若手の教育にはやっぱり色々と悩むことも多くて……。あとは、お恥ずかしながら資金面の問題にも困っていたりします。飯田先生の近況はいかがですか?
いいじま訪問診療クリニック 世田谷区二子玉川 飯嶋将史院長
飯田 私は開業してもうすぐ2年になりますが、居宅190名、施設260名で計450名ほどまで患者さんが増え、私1人で診る限界に達しました。
札幌も常勤医の奪い合いで採用が難しいため、先輩医師からのアドバイスを受け、まずは非常勤の先生を5名ほど集めて急場を凌ぎつつ、地域のニーズに応えようとしているところです。
巡る診療所 飯田智哉院長

— 事務長

飯嶋 クリニックの規模がそこまで急拡大すると、院長自身が担う業務と、他へ手放すべき業務の線引きが大きな課題になりそうですよね。組織づくりに直結する「事務長」の存在について、お考えをお聞きします。
内田 クリニックの組織が何人くらいになってきたら、事務長という存在がいた方がいいのか、いつも悩むポイントですよね。飯田先生のところはどうされていますか?
飯田 正解はないと思うのですが、うちの場合、最初は「週1事務長」のような形で委託の方に来てもらっていました。現場のトラブルは大体僕が解決できるので、面接のアポ取りや役所への届け出、施設基準の管理など、外に出ていると対応できない「枠組み系」の仕事を任せていて、すごく重宝していましたね。
ただ、組織の上に後からポンッと入ってくるタイプの事務長は、現場とうまく馴染まずに大変なケースもありました。
内田 そういうパターンがうまくいかないのはよく分かります。私も以前のクリニックでそういったハレーションを経験したので、知り合いの優秀な事務長を引き抜こうかと思っても、現場との軋轢を考えるとためらってしまいます。
今は、今いる内部のスタッフが育った時に事務長になってくれるのが理想かなと思っています。
飯田 そうなんですよね。私も内部のスタッフが育つまでは自分で頑張ろうと思い、広報や労務などはまだ自分で抱えつつ、レセプト業務の8割は外部のクラウドサービスに出してリスクヘッジをしています。
内田 うちの法人の場合は、ご実家が病院で、ご自身も事務長業として独立されている方に、最初から理事として入ってもらっています。医療法人の設立から分院展開の際の役所対応まで、地域のローカルルールや癖も把握した上で全部下書きを作ってくれるので、そこはすごく助かっていますね。
医療法人社団貞栄会 内田貞輔理事長

— 外部リソース

飯嶋 経験豊富な方が内部にいてくれるのは心強いですね。事務長や外部の専門家には、具体的にどこまで業務を任せているのでしょうか?
内田 労務管理は社労士さんに、税務関係は税理士さんにお願いしています。また、お金関係は過去の経験からリスク管理を徹底し、親族や税理士事務所の代行サービスにお願いするなど、任せる範囲は明確にしています。
ただ、最近はAIを使って振り込みまで行けることがわかったので、代行は終了しようかと考えているところです。一方で、レセプトの最終チェックや指示に関しては、未だに全クリニック分を私自身で見ていますね。
飯田 最近は「レンタル事務長」なんていう外部サービスも話題になっていますよね。ただ、私の中には「自分たちのことは自分たちでできるでしょう」というプライドもあって、若干の抵抗感を持っているのが正直なところです。
実際どうなんでしょうか? みんな結構使っているんですかね。
飯嶋 実は、うちのクリニックではその「レンタル事務長」にお願いしているんですよ。開業当初、勢いで立ち上げたものの、組織として足りない部分が多くて。
月に数回来ていただいて、他のクリニックと比較しながら課題を抽出し、仕組みを作ってもらいました。遅れそうになっていた届出関係も全部対応してくれましたし、ホームページの改修や、労務管理へのアプローチなどもうまく立ち回ってくれて、ようやくクリニックが整ってきたところです。
院長として、診療の質や最終チェックを担保しつつ、得意な専門家にうまく業務を手放すことも、組織を拡大していく上で一つの方法かなと感じていますね。

在宅医療を担う医師の採用・育成|訪問診療クリニックに求められる臨床経験と専門性

— 若手医師育成

飯嶋 続いて、「若手医師の育成」についてお話しできればと思います。
実は最近、当院に新入職の若手の先生が入ってきまして、在宅医療ならではの「家の外から見える医療推論」や、現場での急変対応のプロトコルをクリニック内で作成し、シミュレーションで実践させるような教育コースを作り、奮闘している毎日です。
私自身、教育には現在、試行錯誤しているのですが、先生方はどのように指導やマネジメントをされていますか?
飯田 具体的なシミュレーション教育、素晴らしい取り組みですね。私が以前、雇われ院長をしていたクリニックにも若手の先生が多く入職してきました。
ただ、正直なところ「資格を取るために一生懸命頑張りたい」というよりも、病院勤務に疲れてワークライフバランスや待遇を求めて来る方が多かった印象です。
長く活躍してもらうためには、やはり「やりがい」と「自分の能力を上げたい」というベクトルを持っているかどうかが重要だと感じています。
飯嶋 その意欲は本当に大切ですよね。当院には、認定指導施設であることを目的に入職してくれた常勤の先生がいるのですが、非常に学習意欲が高いです。
1を教えれば10近くまで理解してくれますし、専門書を自ら読み込んでビジョンを作ってくれるので、頼もしく感じています。
飯田 ただ、そういう優秀で自走できる先生って、能力が上がると近くで開業しちゃったりしませんか?(笑)
内田 たしかに、うちでも過去に専門医を取得した5人のうち、2人は独立して開業し、立派に成功していますね。以前、専門医を取りたいという先生たちを集めて、毎月ポートフォリオの勉強会をやっていたこともあるんです。
でも、病院勤務に疲れて来ていた先生たちは途中でドロップアウトしてしまいました。そこで、自分で学ぼうとする力や、すでに何らかの専門医資格を持っているかどうかが、大きな差になると実感しましたね。

— 医師採用

飯嶋 最初から自学自習できるベースがあるかはすごく大事ですね。ただ、今は常勤の採用自体もかなりハードルが上がっていませんか?
飯田 そうなんです。札幌でも常勤医の奪い合いになっていて、リクルート活動の難しさを痛感しています。
本当に常勤が見つからなくて悩んでいた時、経営者の先輩医師に相談したら、「そう簡単に常勤は見つからないから、まずは非常勤を集めなさい!」とアドバイスをいただいて。
その一言のおかげで、今は知り合いにお願いして非常勤の先生を5名ほどまで増やし、なんとか手が回るようになってきたところです。
内田 専門医の試験は、自分のポートフォリオを深く理解してプレゼンできるかが鍵になりますから、非常勤であれ常勤であれ、自学自習できないと厳しいですよね。
飯田 それに加えて、最近は若手よりもある程度「臨床経験の厚み」がある先生のほうが、在宅医療には適しているのではないかと感じています。
在宅では、一つの症状に対して数ヶ月スパンの治療計画を立て、多職種と連携しながら進める必要があります。病院で主治医として数年間、責任を持って患者さんを診た経験がないと、点と点の細切れの治療になってしまいがちです。
それならいっそ、看護師にクリニカルパス通りに動いてもらったほうがスムーズになってしまいますから。
飯嶋 なるほど、長期的な視点を持てる臨床経験のベースがあってこそなんですね。当院が採用で特に重視しているのは、実はマインドセットなんです。
私たちの地域は多職種連携が非常に重要なので、謙虚に周囲の声に耳を傾けられる姿勢が欠かせません。そのため、私と看護部長、事務次長の3人で2時間くらいかけてじっくり面接を行っています(笑)。
当院のビジョンをしっかりお話しするのですが、そこでソワソワしてしまうような先生は、残念ながら採用を見送るようにしています。
内田 2時間も面接するんですか! それはすごい熱量ですね。でも、そこまでして理念に共感してくれる人を集めているからこそ、同じ方向を向いて成長できる組織になるのだと思います。

訪問診療クリニック開業後の経営課題|訪問距離・人件費・設備投資と資金リスクの現実

— 経営・組織づくり

飯嶋 話題を「開業後の経営・組織づくり」に移します。開業前の想定と実際で違ったことや、リアルな経営の悩みについて聞かせてください。
飯田 私は開業当初、ご依頼を断りたくないという思いから、半径16km圏内のギリギリまで訪問を受けていました。雇われ院長時代の繋がりもあり、開業直後から施設の依頼などをいただいた結果、あっという間に今の規模まで患者さんが増えた形です。
正直、最初は訪問診療がこれほど収益が出るとは思っていなかったのですが、患者さんが増えても税金ばかり増えていき、手元にそこまで残らないのだなと実感しています。
また、マンション開業の限界も感じていて、今は地域にもう少し開かれた組織にするため、1階で外来を行い、2階以上を事務所にする自社ビルを建てようと計画しているところです。
飯嶋 16km圏内をフルパワーで駆け回る苦労、とてもよく分かります。都内の場合、16km離れていると高速を使っても移動に1時間かかってしまい、1日に7軒ほどしか診られません。
当院は現在、患者さんが約300名ほどですが、移動のカバーや地域のニーズに応えようとした結果、医師が20人ほどに増え、人件費ばかりかかって利益が出にくい状況に陥りました。
また、重症心不全の対応に力を入れようと専用の医療機器を複数台購入して、受け入れ態勢は万全のアタックにしたのですが、想定ほど依頼が来ず、機材のコストで最初から赤字を切ってしまうような事例も経験しています。
内田 組織が大きくなるにつれて、経営の課題も変わってきますよね。私は複数の分院を展開していますが、老人ホームなどの施設へ私自身が足を運び、経営者の方に過去のデータをお見せしながら「私たちはこういう看取りをやります」とプレゼンをして、想いに共感していただいた施設と一緒に医療を作っていくスタイルをとっています。
飯嶋 経営を広げる上で、リスクについてはどのように考えていますか?
内田 これから開業を考えている先生に向けたリスク管理という点でお話しすると、私は開業時に「最悪でもマイナス5,000万円までが赤字の限界だろう」と計算していました。
今の時代、テナントで在宅専門クリニックをスタートするなら、万が一赤字になっても2,000万円程度のマイナスで済む可能性がありますし、きちんとした在宅医療を真面目に熱意を持って取り組んでいれば、普通は潰れることはないと思います。
ただし分院を出す場合は、院長となる医師を雇う人件費が上乗せされるので、マイナス4,000万〜5,000万円は覚悟したほうがいいですね。

— コンサルタント

飯嶋 開業時のサポートとして、お二人はコンサルタントは入れましたか?
飯田 私は使っていません。コンサルなんて絶対に使わないぞ、と当時は抗っていましたね(笑)。
飯嶋 私はコンサルを入れたのですが、結局提案されたことは、あまりかなわずの実態でした。診療に追われながら、コンサルから投げられるアドバイスは自力遂行型のアドバイスにとどまったため、なかなか実行できず苦戦しました。
一時はマイナス6,000万円近くまでいって苦しい時期もありました。ただ、「ここまでの赤を切って、あとはどうするか」といったリスクに対するマインドセットや、資金投入のタイミングなどは教えてもらえたので、結果的に自己資金でやりきることもでき、お金を借りずに済んだのは良かったと思っています。
内田 コンサルを使ってうまくいく先生もいますし、やり方はそれぞれで良いと思います。
ただ、経営において一番悪いのは「やろうと思っているのに動かないこと」だと私は思っています。行動して1,000万円失敗したとしても、それは「1,000万円分の経験を積んだ」と考えればいい。
迷っているならまずは開業してみて、もし違ったなと思ったらまた戻ればいい、それくらいの気持ちで挑戦しても良いのではないでしょうか。

これからの訪問診療クリニック経営|新築移転・分院展開・M&Aで描く在宅医療の未来

— クリニック像

飯嶋 では本日の最後のテーマとして、「これからのクリニック像」について伺いたいと思います。今後、ご自身の訪問診療クリニックをどのような組織にしていきたいか、展望をお聞かせください。
飯田 私は今、テナントを借りて診療を行っているのですが、患者さんが450名規模に増えてスタッフの人数も多くなる中で、いわゆる「マンション開業の限界」のようなものをひしひしと感じています。
これが経営的に正しい選択かは全く別として、個人的には1年後を目処に、建物を新築して移転したいなと考えているんです。
飯嶋 自社ビルを建てて展開していくのですね。具体的にはどのような構想をお持ちですか?
飯田 ちょうどこの10月に着工する予定なのですが、やはり建築にはお金もかかりますよね。それでも、非常勤を含めて一緒に働く医師が増えてくれば、新しい建物の1階で外来診療を行いつつ、2階と3階をクリニックの事務所に据えて運営していこうと思っています。
在宅医療クリニックとしての基盤を固めながら、次のステップに進みたいですね。
飯嶋 素晴らしい展望ですね。内田先生は、現在、分院も展開されていますが、組織を拡大していく上で今後の展開をどうお考えですか?
新しい分院を出す時は、すべてゼロから立ち上げているのでしょうか?
内田 これまでは全部ゼロから新しく作ってきました。
ただ、今はM&Aが盛んな時代でもあるので、M&Aにもチャレンジしてみてもいいかなと思って、いくつか検討しているところです。大変だろうなとは思いつつ、上手くいったら面白いかなと。
飯嶋 ゼロからの立ち上げから、M&Aへシフトしようと考えたのはなぜですか?
内田 理由はシンプルで、私は元々リウマチが専門なので、普通に「リウマチ外来をやりたいな」と思ったからです。今のクリニックの環境だと、スペースなどの問題もあってあまり外来診療ができないんですよね。
たまたま内科系のM&A案件があったので、もしそこを引き継ぐことができたら、そこで私のリウマチ外来の枠を作っていただこうかなと考えています。
飯嶋 なるほど。訪問診療の枠に留まらず、ご自身の専門性を活かした外来も並行していく形ですね。
組織が大きくなると地域の医療機関との連携も重要になると思いますが、先生の法人は単独で機能強化型を取得されているのですか?
内田 いえ、うちは病床を持っていないので単独ではありません。基本的には在宅療養支援病院と組む形をとっていて、展開している全地域で、機能強化型の連携先を持っています。
飯嶋 飯田先生のところは、連携についてはどのようにされていますか?
飯田 私のところも内田先生と同じように連携しています。在支病1つと、うちを含めた訪問診療クリニック4つのグループで組んで、病床ありの機能強化型としてやっていますね。
飯嶋 お二人とも、開業当初の形から進化し、新築移転やM&Aを通じた外来診療の拡充、そして地域での強固な連携体制の構築など、多様なアプローチでこれからの時代を見据えられているのですね。
地域のニーズに合わせて柔軟に組織の形を進化させていく姿勢こそが、次世代の在宅医療クリニックには求められているのだと強く感じますね。

— 次回に向けて

飯嶋 まだまだお聞きしたいことは尽きませんが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
本日は「事務長の役割」や「若手医師の育成」、そして組織づくりのリアルについて、非常に濃いお話を伺うことができました。
ただ、飯田先生からもお話があったように、クリニック経営を語る上で避けて通れない「開業時のリアルなお金の話」や、内田先生がおっしゃっていた「リスクに対するマインドセット」など、掘り下げて聞いてみたいテーマが他にもたくさんあります。
次回はぜひ、これから開業を目指す先生方に向けて、経営のディープな話題を中心に、さらに深く意見交換ができればと思います。
飯田先生、内田先生、本日は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。
次回も引き続き、よろしくお願いいたします!
飯田 ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
内田 ありがとうございました。

飯嶋将史院長|いいじま訪問診療クリニック(東京都世田谷区)開業までの経歴・プロフィール

飯嶋将史院長のプロフィール

いいじま訪問診療クリニック 世田谷区二子玉川

〒158-0094 東京都世田谷区玉川3丁目25−12
TEL:03-6432-7304/FAX:03-6432-7305
WEB:https://setagayaku-futakotamagawa-homonshinryoclinic.com/

経歴:

2011年 東海大学医学部卒
2011年 平塚市民病院 初期臨床研修
2013年 東海大学高度救命救急センターの救命救急科に入局。ドクターヘリ、ドクターカー業務、重症外傷対応、集中治療に従事
2017年 川崎市の在宅診療所勤務と総合病院で救命救急科の業務に従事
2023年 いいじま訪問診療クリニック世田谷区二子玉川 開業
現在に至る

資格・学会:

日本専門医機構認定 救命救急専門医
日本在宅医療連合学会認定専門医、指導医 評議員
日本プライマリ・ケア連合学会認定医、指導医 代議員
日本緩和医療学会認定医
日本終末期ケア協会認定 終末期ケア専門士
日本老年医学会認定 高齢者栄養認定医
インフェクションコントロールドクター
認知症サポート医
厚生労働省認定がん緩和ケア講習会終了
特定難病指定医
身体障害者福祉法15条指定医
日本救急医療学会
日本在宅救急医学会
日本在宅医療連合学会
日本プライマリ・ケア連合学会
日本緩和医療学会
日本老年医学会

飯田智哉院長|巡る診療所(北海道札幌市)開業までの経歴・プロフィール

飯田智哉院長のプロフィール

巡る診療所

〒006-0032 北海道札幌市手稲区稲穂2条8丁目1-3
TEL:011-686-1101/FAX:011-686-1102
WEB:https://www.meguru.clinic/

経歴:

2010年 札幌医科大学医学部医学科 卒業、同第一内科 入局
2010年 小樽市立病院 初期臨床研修医
2012年 札幌医科大学附属病院 第一内科
2013年 市立室蘭総合病院など複数の市中病院で消化器内科医として研鑽を積む
2015年 札幌医科大学大学院 入学
2017年 日本学術振興会 特別研究員(DC2)
2019年 札幌医科大学大学院 卒業
2020年 札幌在宅クリニックそよ風 入職
2021年 札幌在宅クリニックそよ風 院長
2024年 巡る診療所 開業(11月1日)
現在に至る

資格・学会:

医学博士
日本在宅医療連合学会在宅医療専門医・指導医
日本緩和医療学会緩和医療認定医 (研修指導者)
日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医・指導医
難病指定医
認知症サポート医
日本在宅医療連合学会研究委員会委員、次世代委員会委員
日本ホスピス緩和ケア協会北海道支部幹事
日本死の臨床研究会北海道支部世話人
北海道在宅ケア連絡会幹事
札幌市在宅医療協議会幹事、事業部副部長

内田貞輔理事長|医療法人社団貞栄会・静岡ホームクリニック開業の経歴・プロフィール

内田貞輔理事長

医療法人社団貞栄会

〒422-8041 静岡県静岡市駿河区中田4丁目6-1
TEL:054-269-6777
WEB:https://teieikai.com/

経歴:

2007年 聖マリアンナ医科大学 卒業
2013年 聖マリアンナ医科大学内科学(リウマチ・膠原病・アレルギー内科学講座など)助教
2015年 静岡ホームクリニックを開院
2016年 医療法人社団貞栄会を設立して理事長に就任
現在に至る

資格・学会:

日本在宅医療連合学会 評議員・在宅専門医・指導医
日本プライマリ・ケア連合学会 認定医・指導医
日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医
日本内科学会 総合内科専門医
日本緩和医療学会 緩和医療認定医
難病指定医師
肢体不自由指定医師
聖マリアンナ医科大学 研究員
在宅政治連盟 静岡県代表

今後も本連載では、開業間もない院長たちの実体験をもとに、開業資金の考え方、医師・スタッフの採用と育成、組織づくり、経営上の失敗や成功の要因などを掘り下げます。これから訪問診療クリニックの開業を目指す先生方が、具体的な準備や経営判断に活かせるヒントをお届けします。次回もお楽しみに!


訪問診療クリニックの開業・経営・医師採用に関するよくある質問(FAQ)

訪問診療クリニックの開業・経営・医師採用に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 訪問診療クリニックを開業する際、どのような経営課題がありますか?
A. 訪問診療クリニックの開業では、患者数の確保だけでなく、医師・スタッフの採用、人件費、訪問距離による移動効率、医療機器への設備投資、資金繰りなどが課題となります。患者数が増えても必ずしも利益が増えるとは限りません。開業後の経営を安定させるには、診療体制と収益性のバランスを考えた組織づくりが重要です。
Q2. 訪問診療クリニックの開業後、事務長は必要ですか?
A. 事務長の必要性は、クリニックの規模や院長が担う業務量によって異なります。開業当初から常勤の事務長を配置する方法だけでなく、外部の「レンタル事務長」や週数回の業務委託を活用する選択肢もあります。行政への届出、労務管理、採用調整などを専門人材に任せることで、院長が診療や医師の育成に集中できる体制を整えられます。
Q3. 在宅医療を担う医師の採用・育成では何を重視すべきですか?
A. 訪問診療クリニックの医師採用では、臨床経験や専門性に加え、自ら学ぶ意欲、多職種と協働する姿勢、クリニックの理念への共感が重要です。在宅医療では、患者の生活背景を踏まえた長期的な診療計画や急変時の判断力が求められます。医療推論の学習や急変対応のシミュレーションなど、継続的な教育体制の整備も必要です。
Q4. 訪問診療クリニックでは患者数が増えれば収益も増えますか?
A. 患者数の増加は売上拡大につながりますが、必ずしも利益の増加を意味するわけではありません。訪問先までの移動時間、医師・スタッフの人件費、医療機器への投資などが収益性に影響します。特に訪問範囲を広げすぎると、1日に診療できる患者数が限られるため、地域の医療ニーズと訪問効率を踏まえた経営判断が重要です。
Q5. 訪問診療クリニックの開業後、どのように事業を拡大できますか?
A. 訪問診療クリニックの事業拡大には、常勤・非常勤医師の増員、診療拠点の移転、分院展開、既存医療機関のM&A、外来診療の併設など、さまざまな方法があります。また、在宅療養支援病院や地域の医療機関との連携強化も重要です。地域のニーズや人材確保の状況、資金面のリスクを踏まえ、自院に適した成長戦略を検討する必要があります。
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